お肉を焼くときに絶対やってはいけないNG行為!「加熱しても死なない菌」梅雨の“食中毒対策”

心と体

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2024.06.22

お肉はしっかり火を通せば大丈夫、生物は冷蔵庫に保存すれば大丈夫……ではないんです! なんと、冷蔵保存や加熱処理をしても死なない菌があるんです。今回は医師である船越先生に梅雨から夏にかけて注意すべき食中毒とその対策について教えて頂きました。

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教えてくれたのは……船越真木子(ふなこしまきこ)先生

船越真木子先生

2005 年神戸大学医学部卒。基幹病院や京都大学医学部附属病院の勤務を経て、2021年に「まきこ胃と大腸の消化器・内視鏡クリニック」(京都市伏見区)を開院。がん罹患数の第
一位である大腸がん、第三位である胃がんを早期発見するため、苦痛の少ない高精度な内視鏡検査を提供している。ミッションは『人生を最高に楽しめる体と心を支える』。総合内科専門医、消化器病専門医、消化器内視鏡専門医。

梅雨から夏に注意すべき菌「2選」

1: 冷蔵庫でも増える菌

菌出典:www.ac-illust.com

梅雨から夏にかけて特に注意すべき菌の一つが、冷蔵庫でも増える菌です。例えば乳製品・食肉加工品・サラダ・魚介類加工品などの食材に潜むと考えられているリステリア菌があります。リステリア菌は、冷蔵庫内(4°C以下の低温)でも増殖することが知られています。

<対処法>
冷蔵庫を過信することなく、購入後は早めに消費し食品の管理方法に従い正しく冷蔵保存することが大切です。

2: 加熱しても死なない菌

菌出典:www.ac-illust.com

梅雨から夏にかけて特に注意すべき2つ目の菌は、バチルス・セレウス(枯草菌属)クロストリジウム・ペルフリンゲンス(ウェルシュ菌)などの加熱しても死なない菌です。これらの菌は加熱した後も生き残る可能性あります。例えば焼き飯・パスタ・焼きそば・調理肉など、加熱後に室温で長時間放置することで繁殖しやすいと考えられています。

<対処法>
加熱後は室温で長時間放置せずに、速やかに冷蔵保存しましょう。再び食べる際は、十分に加熱することが重要です。

BBQなどで必ずやるべき食中毒対策

BBQや焼肉で注意すべき菌は食中毒の原因でもあるサルモネラ菌大腸菌O157です。サルモネラ菌や大腸菌O157 は、生の肉に存在すると考えられています。

生肉と調理済みお肉はきちんと区別

肉出典:www.ac-illust.com

使用するトングやお皿などは生肉用と調理済み肉用に必ず分けるようにしましょう。
生の肉を取り扱った後のトングで焼き上がったお肉に触れたり、生の肉を乗せたお皿に焼き上げたお肉を置くことは絶対にNGです。

食中毒かも?と思ったら…

食中毒と熱中症の違いとは

病気出典:www.ac-illust.com

熱中症と食中毒の違いは、腹痛・下痢・嘔吐などの症状があるかどうかです。熱中症は高温下での活動後に起こることが多く、頭痛やめまいなどの症状があります。一方で、食中毒は主に腹痛とともに嘔吐や下痢が食後1 時間~数日後に症状として現れます。
食中毒でも軽度の発熱が見られることもありますが、熱中症ほどの高熱になることは少ないと言われています。

すぐに医療機関を受診して!

病院出典:www.ac-illust.com

食中毒が疑われる場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。特にお子さん、高齢の方、妊娠中の方、免疫力が低下している方は食中毒の症状が重症化しやすいとも言われています。自己判断することなく、適切な治療を受けるために医師の助言を早急に仰ぎましょう。また、腹痛・下痢・嘔吐などの食中毒の症状が重度である場合には、救急車などを呼ぶこともご検討ください。

いかがでしたか? 気温が高くなるこれからの季節、冷蔵保存や加熱処理だけを過信せずにきちんとした食中毒対策を心がけたいですね。皆さんも、もう一度食中毒対策について見直してみませんか?

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Mitomi

小学2年生と5歳の娘を持つ2児の母。40歳主婦。転勤族の夫ともに日本全国を横断中。音楽をこよなく愛し、子供たちと音楽に励みながら四苦八苦する日々を送る。 コロナ禍で外出もままならない日々が続く中、狭い我が家の中に無限の楽しみを見つけるべく日々精進中。 学生時代にヘルパー二級、幼稚園教諭免許取得。卒業後、音楽教室にてピアノ講師として勤務。現在は専業主婦。自粛期間中に天狼院書店のライティング講座を受講。ライティングの楽しさを学習中。

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