1.どちらも微生物の働きだが、結果が異なる
「発酵」と「腐敗」はいずれも微生物による食品の分解現象ですが、人に有益かどうかで区別されます。
発酵では、微生物の働きによって食品にうま味や香りが生まれ、栄養の吸収性も高まる場合があります。
一方、腐敗は不快なにおいを発し、有害物質を生じることもあるため注意が必要です。
納豆は、大豆に納豆菌(枯草菌)を加えて発酵させた食品で、独特のねばりや香り、うま味はこの発酵によるもの。
保存性や風味が変化したことも、納豆が長く親しまれてきた理由のひとつかもしれません。
2.強い菌が“とどまりながら”コンディションを支える
納豆菌は生命力が非常に強く、高温や強い酸にも比較的耐えられるのが特徴です。
胃酸に強いため腸まで届いて働く可能性があるとされ、腸内細菌のバランスによい影響を与え、善玉菌が働きやすい環境づくりをサポートすると考えられています。
また、発酵によって消化・吸収されやすい形に変化することが報告されています。
3.納豆のコクを引き立てる、まろやかアレンジ
たくあんは伝統的には乳酸発酵によってつくられ、ほどよい塩味とシャキッとした食感が魅力。
発酵食品同士を組み合わせることで風味が引き締まり、納豆との相性も抜群です。
さらにクリームチーズを合わせると、まろやかさとコクが加わり、納豆のうま味を包み込むような一品に。
発酵食品×乳製品の組み合わせは、簡単に作れて満足感も高い“発酵アレンジ”として取り入れやすいのがポイントです。
ごはんにのせても、野菜に添えてもおいしい万能アレンジ。
忙しい日にも作りやすく、冬の食卓で活躍する一皿です。
参考資料:科学の納豆菌とは?
たくあんとクリームチーズの納豆和え

材料(2人分) 調理時間10分
納豆(付属のタレ・カラシは使用しない)……2パック
たくあん……4枚(30gほど)
クリームチーズ……20gほど
大葉⋯⋯2枚
ポン酢⋯⋯小さじ1〜小さじ2(お好みで調節してください)
作り方
1 たくあんは角切りにする。
2 大葉は洗ってから刻む。
3 納豆はよく混ぜて粘りを出しておく。
4 ボウルに1のたくあん、2の大葉、3の納豆、クリームチーズ、ポン酢を入れてよく混ぜ合わせる。

5 器に盛ったらできあがり。




