実は仲良し。私たち、友だちなんです。
いつもドーナツを追いかけている私ですが、「仲間」として、かりんとうも大好きです。
突然ですが、クイズです。
ドーナツとかりんとうの共通点は何でしょうか。
一般的に、ドーナツは洋菓子、かりんとうは和菓子、といったジャンル分けをされることが多いと思います。
別々にカテゴライズされるものではありますが、実はとっても親和性の高い食べ物です。
クイズの答えは、どちらも小麦粉を主材料とした生地を油で揚げて作るお菓子である、というところです。
かりんとう好きなら、その存在を知っている。
東京カリントさんへお話を伺いに行ってきました。6.380kg、105.2cmの巨大かりんとうを作って、「世界最大のかりんとう」としてギネス世界記録に認定されるなど、楽しい会社です。
昭和時代の高度経済成長期を経て、日本で暮らす人々の生活が洋風化し、菓子市場ではスナック菓子やチョコレート、ビスケットなどが好まれ、菓子全体に占めるかりんとうの市場は小さくなりました。
そんな菓子市場において、かりんとうを守り続け、シェアナンバーワンを誇るメーカーが、東京カリントです。
「かりんとう」ではなく、ちょっとモダンに「カリント」としているのは、ハイカラな創業者ならではのネーミングだとか。
小さい輪っかに、ギュッと詰まったおいしさ。
「蜂蜜発酵仕込み」という独自の製法で作られたかりんとうは、カリカリとしてソフトな食感、まろやかな黒糖の味がたまらない。
1958年に発売されて以来、ロングセラーとなった東京カリントの「蜂蜜かりんとう」をポリポリ食べながら、書いていきますよ。
東京カリントは、1946年創業の油菓子総合メーカーです。
長年培われたかりんとうの製造技術を生かし、1981年からドーナツの製造をスタート。
今回ご紹介する『ジャージー牛乳ドーナツ』は、2005年に登場しました。
スーパーマーケットなどで販売している「袋入りドーナツ」の売上ランキングでは上位に入る人気商品です。
スーパーマーケットでは、主に大袋入りのお菓子を集めたコーナーにて販売されています。
『ジャージー牛乳ドーナツ』は、ひとくちサイズ。
お子さんなら、ふたくちでしょうか。
ちょっとだけ甘い物が食べたいな、というときに程よく満たされる大きさです。
コロッとしたドーナツが個包装で148g分パッケージされています。けっこうたくさん入ってますよ。
表面には甘いグレーズがかけてあり、しゃりっとした砂糖の食感が軽やか。
中はふわっとやわらかで、とてもしっとりしています。
大きすぎず、小さすぎずの絶妙なサイズ。職場やイベントなど、誰かに配ったりするシーンでも活躍しそうです。
このサイズでの優しい食感には驚きです。
なぜなら、小さいドーナツは大きいドーナツと比べて表面積が大きく、固くなりがちなものだからです。
濃厚なジャージー牛乳と新鮮な卵を使った生地は、牛乳のコクと、ふわりとした卵を感じる素朴なおいしさ。
ちょっとだけ食べられるサイズが嬉しいと言いつつ、気がつけば何個も食べていました。
濃いミルク味は、歴史の深い牧場から。
ジャージー種からとれるジャージー乳は、一般的なホルスタイン種よりも高い乳脂肪分を持つそうです。
『ジャージー牛乳ドーナツ』のおいしさの理由を探ってみましょう。
なんとも幸福な牛乳のコクは、神津牧場のジャージー牛乳がもたらすものです。
生地には水を一滴も使わず、乳脂肪が豊富な神津牧場のジャージー牛乳のみを練り込んでいるそうです。
群馬県にある神津牧場は、130年以上の歴史を持ち“日本最古の洋式牧場”とも言われています。
広大な敷地でのびのびと育った牛から、大自然のおいしさをもらったドーナツ、ですね。
油菓子は油菓子屋!フライヤーに秘密あり。
ふわっとやわらかな優しい食感は、どうやって作ったのか?
なんでも、従来の下部から加熱するフライヤーではなく、全体をムラなく加熱することが出来る特注フライヤーを使用しているのだとか。
いったいどんな仕組みのフライヤーなの? と質問してみましたが、企業秘密とのことでした。
東京カリントの奥深くに隠された、黄金に輝く神秘のフライヤー。
その秘密は名探偵・明智小五郎をもってしてもたどり着くことはできず、怪人二十面相ですら盗むことはできなかった。
『ジャージー牛乳ドーナツ』のフライヤーの秘密は、鉄壁に守られ、その姿を見た部外者はおらず、後世まで知られることのない謎である。
私の中では、そういうことにしました。
明かされない秘密こそ、揚げる技術に特化した油菓子総合メーカーならではの情熱を感じる部分です。
その熱量が、やさしい食感の秘密と言えましょう。
東京カリントの“中の人”にきいてみた「おいしい食べ方」
大好きなはちみつぼうやに会えて、感激でした。かわいい〜!!
東京カリントの方々と、公式キャラクターのはちみつぼうやに、おいしい食べ方を教えていただきました。
文明の利器、オーブントースターと電子レンジの二刀流で食べますよ。
●オーブントースターで、外はサクッと、中はふんわり
ジャムやアイスクリームを添えてもいいですね。
黒く焦げないように注意して、ほんのりと焦げ目がつく程度に温めます。
「焼く」というよりも、「温める」という感じですね。
甘い香りがふわ〜っとたって、サクッとした食感が加わります。
カラッと香ばしく、ふわっとやわらかさが増して、より軽やかに楽しめます。
●電子レンジで、しっとりふわっふわ
よりジュワッと味わうなら、はちみつやメープルシロップも合いそうです。
ドーナツを耐熱皿にのせて電子レンジで温めます。
600Wで1個15秒(2個20秒)を目安にやってみましょう。
温めすぎるとしっとり感が損なわれるので、外側のシャリシャリ感が残る程度がベスト、とのことです。
こちらも香りが立ち、よりやわらかに、ふわふわ感が格段にアップします。
温かくジュワッとしたやわらかさと、シャリシャリした砂糖の食感のコントラストが素敵!
どちらも温めることで、牛乳や卵の味が際立ち、小ぶりながら様々なおいしい要素が詰まっていることを実感します。
原材料としてワインやラム酒が使われているのもめずらしいですね。
味が単調でなく、パクパク食べられるのは、工夫された深い味わいがあるからでしょう。
素朴な姿からは計り知れない、叡智の塊です。
いつも食べたい、じんわりと安らぐ味。
ポリポリとかりんとうをかじり、温めたドーナツを頬張りつつ、じわ〜っと幸せな甘さに包まれています。
長く愛される食べ物とは、何なのでしょうか。
派手ではなく、特別な日に食べるものでもなくて、近所のお店でいつでも買える。
いつもそこにあって、いつでもおいしいもの。
そいう食べ物に、ほっと安心するのでしょうね。
いつでも普段着で会える友だちのように。
これからも、東京カリントのかりんとうとドーナツは、私たちの親しい友だちです。
