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買ってきたドーナツが大変身!「クリスマスドーナツデコ」に挑戦<あなたの知らないドーナツの世界>

料理・グルメ

2025.12.20

“ドーナツとは、油の中で夢がふくらむ、幸福な食べ物です。” こんなキャッチコピーを掲げて、「ドーナツ探求家」として活動している溝呂木一美です。 年間500種類以上のドーナツを食べ、食文化としても調査・研究しています。 今回は、ドーナツでより楽しいクリスマスにしましょう!というご提案です。

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チョコペンを購入していたのだった

『エンジョイ デコ クリスピー・クリーム』2024年9月から販売されているらしい。楽しい商品だね。

11月にクリスピー・クリーム・ドーナツのお店に行ったときに見つけて、かわいかったので、つい買ってしまった。
『エンジョイ デコ クリスピー・クリーム』という、チョコペンが3色セットされたもので、一部店舗で販売されているようです。

使わないでいるうちに、クリスマスシーズン到来。
あ、今こそチョコペンでドーナツをデコレーションするときだ。
「そのときが来たのよ。」
これは、1990年にスタートしたTBS系の人気ドラマシリーズ『渡る世間は鬼ばかり』にて、脚本家・橋田壽賀子氏の台本によく出てくる台詞です。

ドーナツにデコレーションするゾ!

赤、白、黄色の3色でも十分かと思いましたが、クリスマス気分を更に盛り上げるべく、緑色のチョコペンを追加しました。

黄色・白・赤・緑色のチョコペン緑色のチョコペンを探したことで、現代には様々な色のチョコペンが販売されていることを知る。

緑色のチョコペンは、少し入手しづらいかもしれません。
私は大型の製菓材料店で購入しました。

ツヤツヤ!デコレーション向きのドーナツを調達

クリスピー・クリーム・ドーナツの箱ドーナツを3つ買うと、かわいいボックスに入れてくれます。

クリスピー・クリーム・ドーナツ「オリジナル・グレーズド」2個「チョコカスタード」1個ホッとする甘さの「オリジナル・グレーズド」、チョコアイシングの深みのある甘さがおいしい「チョコカスタード」

クリスピー・クリーム・ドーナツで、「オリジナル・グレーズド」2個と「チョコカスタード」1個を買ってきました。
正確には、「オリジナル・グレーズド」1個は、公式アプリの「オリジナル・グレーズド おひとつプレゼント」というクーポンを使用して、もらってきました。
クリスピー・クリーム・ドーナツをよく利用する人は、公式アプリのダウンロードは必須ですよ。

チョコペンでデコレーションする場合、砂糖など粉状のものをまぶしたドーナツや、表面がゴツゴツしているものは、絵を描き込みづらいので、要注意です。

その点、ツルッツルの「オリジナル・グレーズド」、穴がなく面が広い「チョコカスタード」は、とてもチョコペンデコレーション向きのドーナツといえます。

チョコペンを湯煎するあっという間にやわらかくなりました。

チョコペンはお湯につけて、やわらかくしてから使います。
パッケージ裏の〈使い方〉を読むと、50度のお湯につけることを推奨しています。
水とお湯を1対1の割合で混ぜればOKです。

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肩の力をぬいて、気負わずに描こう

チョコペンでドーナツに模様などを書く食べて消えてしまうものなのに、どうしてこんなにドキドキするの……。

いよいよ、ドーナツに描き込んでいきます。
失敗を恐れるあまり、はじめは手が震えますが、だんだんと慣れてくるから大丈夫。
チョコペンで描くときのコツとしては、以下の3点です。

  • 試し書き用の小皿を用意し、ペン先からのチョコの出方を確認してから描く。
  • 肘をしっかり固定して描くと、手ブレを防ぐことができる。
  • ときどき全体を見て、バランスを確認する。

チョコペンは小皿で試し書き小皿で試し書きしてから描くと安心。

チョコペンの先からチョコが出づらくなったら、再びお湯につければすぐに復活しますよ。

チョコペン画伯の誕生

そうして出来上がったのはコレです。

クリスピー・クリーム・ドーナツ「オリジナル・グレーズド」「チョコカスタード」をチョコペンでデコレーション肩こりをおして、頑張ったのですよ……。

せっかくだから、細かく描いてやろうという野心が滲んだ、力作です。
ひとつずつ解説しますね。

「オリジナル・グレーズド」のクリスマスリース

「オリジナル・グレーズド」のクリスマスリースいつか、木の枝や松ぼっくりなどを集めて、クリスマスリースを自作したいです。

「クリスマスの輪っかといえば、クリスマスリースだよね」ということで、元のカタチを生かしたデコレーションです。
色違いでたくさん作ってもかわいいね。

「チョコカスタード」のクリスマスツリー

クリスピー・クリーム・ドーナツ「チョコカスタード」をチョコペンでデコレーション濃い茶色でチョコペンが映えるし、面が広いので、なんでも描くことができる。

これが描きたかったので、緑色のチョコペンを追加したと言っても過言ではない。
「HAPPY CHRISTMAS」と赤いチョコペンで書きました。
スペルを間違いそうで、これを書くときが最も緊張しました。

しかも、書いてからまじまじと見ると、ちょっとホラー映画っぽいではないか。
1976年公開の『オーメン』、1980年公開の『13日の金曜日』、を彷彿とさせるような……。

クリスピー・クリーム・ドーナツ「チョコカスタード」をチョコペンでデコレーション私が好きなホラー映画は、1973年公開の『エクソシスト』ですが、タイトロゴは紫色でした。

そこで、ホラー感を払拭するべく、白いポンポンに見立てた点を加えました。
かわいい方へ、無事に転換できたと思う。

「オリジナル・グレーズド」のノルディックセーター

クリスピー・クリーム・ドーナツオリジナル・グレーズド」をチョコペンでデコレーションノルディックセーターは、ノスタルジックで温かい。好き。

寒い日に、ぬくぬくとしたセーターを着て、ホットチョコなんかを飲むのは幸せだ。
家でクリスマスパーティーをするなら、そんなセーターを着たい。
そんな思いでこれを描きました。

あまり複雑な柄を描くのは大変なので、雰囲気だけ、ちょっぴりノルディックセーター風のデザイン。
こういうデザインは、いくらでもアレコレと追加できてしまうため、ゴールが見えなくなりがちです。
いい加減で完成としましょう。
もうちょっと足せるかな、と思ったところが、やめ時です。

創造性を爆発させて、楽しいクリスマスに!

クリスピー・クリーム・ドーナツ「オリジナル・グレーズド」「チョコカスタード」をチョコペンでデコレーション表現したいものを、なんでもチョコペンでデコレーションしてみましょう。

「ドーナツをデコレーションするクリスマス会」をしたら、素敵ですね。
メッセージを描いてプレゼントにしてもいいかもしれません。

チョコペンで描いてみたら、とても楽しくて、またなにかデコレーションしたいという欲求が沸々と……。
次は、お正月、バレンタインデーかな。

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著者

溝呂木一美(みぞろぎひとみ)

溝呂木一美(みぞろぎひとみ)

“ドーナツとは、油の中で夢がふくらむ、幸福な食べ物です。“というキャッチコピーを掲げ、国内外で年間500種類以上のドーナツを食べ、食文化としても調査、研究している。自身のブログや各種SNS、テレビやラジオ、雑誌、Webメディア等でも情報を発信。コンビニ、カフェなどの店舗で販売するドーナツの監修も行う。イラストレーターとしては「かわいい・おいしい・楽しい」をテーマに描いている。主なテレビ番組出演歴は『マツコの知らない世界』『ラヴィット!』(TBS系)、『バゲット』(日本テレビ系)など。著書に『私のてきとうなお菓子作り』(ワニブックス)、『ドーナツのしあわせ 年間500種類食べる“ドーナツ探求家“の偏愛ノート』(イースト・プレス)、『ドーナツの旅』(グラフィック社)あり。

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