40代女性に知ってほしい。「セックスのときの痛み」に隠された“2つの病気”のサイン

心と体

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2024.06.11

以前は気にならなかったのに、40代を過ぎてから痛みを感じるようになり、セックスに対して消極的になっている方も少なくないかもしれません。産婦人科専門医の沢岻 美奈子先生によると、「性交痛が起こるのには原因がある」のだそうです。今回は、2つの原因について教えていただきました。

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教えてくれたのは……沢岻 美奈子(たくし みなこ)先生

沢岻 美奈子先生出典:takushiminako.com

日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医。女性ヘルスケア認定医。神戸にある沢岻美奈子 女性医療クリニックの院長。子宮がんや乳がん検診、骨粗鬆症検診まで女性特有の病気の早期発見のための検診を行う。診療では、更年期を中心にホルモンや漢方治療だけでなく、カウンセリングや栄養療法も取り入れている。

40代女性に考えられる性交痛「2つの原因」

年を重ねるにつれ、身体の変化を感じている方も多いと思います。その変化の中のひとつに「性交痛」があるのだそうです。
沢岻先生によると、性交痛が起こりうるのは、主に“2つの原因”が考えられるとのこと。それぞれ詳しく解説していただきました。

原因1.女性ホルモンの低下によって起こるGSM

女性ホルモンの低下によって起こるGSM出典:stock.adobe.com

40代女性は“更年期”と聞いても、「私はまだだから」とピンとこない方もいるかもしれませんが、実際には30代後半から女性ホルモンの低下が始まります。

女性ホルモンの低下により、膣の乾燥感や帯下(おりもの)の変化が起きて性交痛が生じる病態をGSM(閉経関連泌尿生殖症候群)と言います。性交痛以外にも、膀胱炎にかかりやすくなった、膣の臭いが気になるなどの症状があるのが特徴です。

GSMの場合の痛みの特徴

GSMの場合の痛みの特徴出典:stock.adobe.com

GSMの性交痛で訴えが多いのは、潤い不足の乾燥感による、膣の入り口の痛みです。ホルモン低下によって、若い頃とは違ってセックスで濡れにくくなり、乾燥して痛みにつながります。

乾燥や帯下の不足による痛みは、GSMが原因になることがほとんどです。しかし、セックスはメンタルの影響も大きいため、十分な前戯なしに挿入すると痛みはあります。一度痛みを経験すると、その後は不安などで緊張し、さらに痛みが続く場合もあります。

原因2.子宮内膜症

原因2.子宮内膜症出典:www.photo-ac.com

最近の月経痛の多くの原因と考えられている子宮内膜症の場合も、性交痛を引き起こすことがあると考えられています。

卵巣に子宮内膜症ができて、卵巣チョコレート嚢腫になることがあります。また、子宮筋層内に内膜症ができると、腺筋症と呼ばれ、子宮の増大や経血の増加などの症状にもつながるのです。内膜症の病変が卵巣や子宮だけでなく骨盤全体に広がると、生理時以外にも慢性的な痛みにつながり、性交痛も出てくる場合があるでしょう。

子宮内膜症の場合の痛みの特徴

子宮内膜症の場合の痛みの特徴出典:stock.adobe.com

子宮内膜症が原因で生じる痛みは、子宮と直腸の間にある内膜症の影響で「肛門が圧迫されるような感覚」と表現する方が多いです。膣の奥と子宮の入口付近に痛みを感じることが特徴だと言えます。
子宮内膜症の痛みは、性交時に限らず、普段から生理痛もあることがサインのひとつになりますよ。

そこで知っておきたいのが、対策方法です。次回の記事では「性交痛を改善するためにできること」について、ご紹介します。

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著者

shukana

shukana

小学生、幼稚園児の男の子のママ。出産前まで紳士服業界に携わり、TES(繊維製品品質管理士)の資格を取得。 暮らしをより楽しく、よりラクに過ごすための方法を日々模索中です。

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