「パジャマを何日も洗わない」はNG!快眠につながる“パジャマを洗濯するときのポイント”

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2024.08.08

皆さんは、どのくらいの頻度でパジャマを洗濯していますか? 外出着とは異なり汚れにくいから、と洗濯をあまりしない方もいるかもしれません。しかしベネクス 商品企画部の井口さんによると、洗濯しないことで「見た目の汚れだけではなく、ほかにもデメリットが考えられる」のだそうです。今回は、夏の快眠につながる“パジャマを洗濯するときのポイント”を教えていただきました。

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教えてくれたのは…株式会社ベネクス 商品企画部 井口さん

商品企画部の生地開発担当として生地の開発・品質管理を担当し、「心地いい」をキーワードに生地の開発に取り組む。常にお客様の声に耳を傾け、改善を繰り返しながら長く愛されるモノづくりを目指している。

パジャマの洗濯頻度が少ないことで起こる「3つのデメリット」

パジャマを何枚も持っていてローテーションできる場合には問題ないのですが、少ない枚数で着回している場合、天気によっては何日も洗濯できないことがあるかもしれません。

睡眠中は、意外とたくさんの汗をかいています。洗濯をこまめにしないでいると、さまざまなデメリットが生じる可能性がありますよ。

1.黄ばみや黒ずみ汚れが落ちない

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襟まわりが黄ばんだり、黒ずんだりして、気になることはありませんか? 
これは、繊維のすき間に汚れが入り込み、洗濯機で洗濯しても落ちなくなっているためです。特に綿(コットン)素材などの、繊維が細く短い毛を撚った糸を使っている生地に起こりやすいと言えます。

2.ニオイがついて取れない

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“汚れがついた状態=生地に菌が残っている”ことになるため、それがニオイの原因に。中でも、化学繊維は一度ニオイがつくと取れにくい傾向があります。乾いているときにはニオイが気にならなくても、汗などで湿ったときに蓄積された汗臭さを感じやすくなることもあります。

3.繊維の特性を発揮できない

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汚れをそのままにしておくと、繊維が本来持っている特性を発揮できなくなるデメリットがあります。たとえば綿の場合でいうと、通気性や吸水性が損なわれ、汗や皮脂汚れを吸い取る力が低下するなどが挙げられます。このように、繊維の持つ特性を十分に活かすことができなくなってしまうのです。

汗をかきやすい夏はこまめな洗濯が必要です。毎日洗濯できればいいですが、1着を毎日洗うのは大変なこと。清潔感を保ちながらパジャマの劣化を防ぐためにも、2~3着を着回すといいのではないでしょうか。

洗濯をラクにするために「素材選び」を意識しよう

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少ない枚数でローテーションする場合には、“乾きやすい生地かどうか”が、パジャマを選ぶ際のポイントです。

一般的に乾きやすいのは、ポリエステル素材です。ポリエステルのような化学繊維は、繊維の中に水分を吸収しないため、速乾性に優れています。しかし肌ざわりが気になったり、吸湿性や汚れの吸収が良くないため、「綿60%/ポリエステル40%」などのポリエステル混の生地を選ぶなど、品質表示をチェックしてから購入することをおすすめします。

パジャマのニオイ対策は「日陰で外干し」がおすすめ!

汗をかきやすい夏場は、ニオイがつく前にこまめに洗濯することが重要です。洗濯方法は、パジャマの取扱い絵表示に従っておこないましょう。

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風通しのよい場所で干すことが、一番のニオイ対策になります。浴室乾燥や部屋干しのご家庭も多いと思いますが、できれば日中に日陰で外干しするのが効果的です。

太陽光にあたる方がよりニオイ対策になりますが、夏は日差しが強すぎるため、長時間、直接あてることは避けましょう。特に黒い綿素材の衣類は、色あせしやすいため注意してください。淡い色もあせたり、変色しやすかったりするので注意が必要です。
どうしても日があたってしまう場合は、衣類を裏返しにして30分~1時間ほど外干しするだけでもOKです。工夫して、外の風を取り入れるとよいと思います。

それでも取れないニオイには、色・柄ものOKな漂白剤の使用もおすすめ。衣類についている取扱い絵表示を確認して使用OKであれば、ニオイが気になるときに使いましょう。

寝ている間に汗を吸収しているパジャマは、想像以上に汚れています。こまめに洗濯して、清潔な状態で心地よく過ごしてくださいね!

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著者

shukana

shukana

小学生、幼稚園児の男の子のママ。出産前まで紳士服業界に携わり、TES(繊維製品品質管理士)の資格を取得。 暮らしをより楽しく、よりラクに過ごすための方法を日々模索中です。

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