若い頃の体型と体質の違いとは?
40代にもなると体型と体質が変化しています。
例えば同じB75サイズでも肉質にハリがあるとブラジャーのアンダーベルトは食い込みません。でも柔らかくなると食い込みます。
ピッタリしたアウターの時に背中のブラジャーラインが気になるという状態です。また、トップバストサイズは同じでもバスト上辺のふっくら感がなくなります。乳腺組織がしぼみ脂肪が柔らかくなるので下垂してしまうのですね。よく言う「そげ胸」です。カップがパカパカする原因かもしれません。着けるときにバストを脇からしっかり寄せるということをしても脂肪が柔らかくなっていますので、少し動くと流れてしまいます。
また、肌の質も変わってきます。冬になるとなんとなくかゆくなるという声を聞きます。乾燥肌に変わっていくのでバリア力が低下し刺激が気になり始めるのです。
特にブラジャーのアンダーベルト、ショーツのウエストゴム、タグ、インナーの縫い目などが気になる方が多いようです。夏になると今度は汗や蒸れが気になります。また体への圧迫感も気になるようになります。
スタイルアップのためなら我慢できていたブラジャーやガードルも苦しくて着けていられない、選ぶのはラクな下着ばかりという方も増えてきます。
これではおしゃれどころではありません。
40歳以上の女性がラクにキレイにつけられるブラジャーとは?
40代以上の女性がラクにきれいに着けられるブラジャーの特徴は3つあります。
1つ目はアンダーベルトの幅が広いこと。
狭いと柔らかい脂肪に食い込み、段差ができやすくなります。また広い方が安定するので動いてもレにくくなるのです。
2つ目はストラップ(肩紐)はバストを支える太さがあり長さを調整できること。
細いとバストの重さが肩にくいこんでしまい肩こりになる方もいます。また調整することによってバストアップできるのです。
3つ目はバストを包み込むカップであること。
バストが柔らかくなると動くたびにカップの外に逃げやすくなるのです。特にバストは広がって下垂していくのでサイドの脂肪が気になってくるのです。真正面から見たときに広がったバストになるため太って見えてしまいます。バストをしっかり覆ってくれるフルカップが理想ですが、最近のブラジャーは3/4カップが主流です。3/4カップでも脇に流れにくいサポート力があり、できるだけバストを覆ってくれるものを選びましょう。
このようなブラジャーをイメージするとあまりおしゃれなデザインではありませんが、洋服を着たときにはボディラインがスッキリして若々しく見えます。しかも着用感がラクなのです。
40代におすすめの下着ブランド: ワコール・ラゼ
最近では各下着メーカーが40代以上の女性に多いお悩みに対応できるブランドを立ち上げています。さらに肌触りにも工夫を凝らしたブラジャーがたくさんあります。具体的に見ていきましょう。
ワコール・ラゼは50代前後の女性に向けたブランドです。お悩み別に商品を探すことができます。
例えば、この写真のブラジャー『ワコール/ラゼ 3/4カップブラ』は悩みの中でも代表的な「バストが下がってきた」に対応し、ワイヤーを外付にして肌触りが気にならず、肌側は綿素材をできるだけ使っています。
40代におすすめの下着ブランド:フロラーレバイトリンプ
フロラーレバイトリンプは高級感とおしゃれなデザインにこだわったうえで、肌ざわりにこだわったブランド。
例えばこの写真のブラジャー『フロラーレ バイ トリンプ2002 ブラジャー』はアンダーベルトの上部布を折り返し仕様にしているものがあり、縫い目を少なくし段差ができにくい工夫がされています。
広がったバストラインを無理なく包み込むパターンで上辺もフィットしやすいですよ。
40代におすすめの下着ブランド:グンゼ キレイラボ
グンゼのキレイラボは肌触りがやさしいことに徹底的にこだわったブランドです。
例えば【至福のブラ】ノンワイヤーブラジャー(レディース)。
このブラジャーはノンワイヤーで、裏地にプリントすることでタグを失くし、肌に当たるところは綿100%です。
40代におすすめの下着ブランド:フリープ
肌ざわりをとことん追求している下着メーカーもあります。
フリープというブランドにはバストラインをきちんと補整しながらも綿100%というブラジャーがあります。
年齢とともにバリア機能が低下した肌にはブラがかゆみの原因になることも。乾燥が気になる方におすすめです。
最近では40代以上のお悩みに対応できるブラジャーがたくさんあります。
まず、各メーカーの40代以上のためのブランドを確認してみましょう。そして、ご自身の悩みに対応できる工夫のあるブラジャーを見つけてください。
おしえてくれたのは:インナーウエアコンサルタント おぬまともこ さん
おぬまともこ
インナーウエアコンサルタント。1962年、宮城県に生まれる。東北学院大学文学部史学科卒業後、1988年、大手下着メーカーに入社。インナーウエアのインストラクターとして、20~70代の女性1000人以上にフィッティング(試着・調整)をおこない、「ゴッドハンド」と呼ばれるまでに技術を磨く。退職後、2007年に株式会社レイクレットを設立。新聞、雑誌を中心にインナーウエア企画・販売へのアドバイスのかたわら、NHKテレビ「あさイチ」やラジオ、テレビショッピング番組にも出演するなど活躍中。著書に『10歳若返るインナーの魔法!』『40代からの健康になれなれる下着活用術』がある。
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