作者が母から聞いた話。

作画・原案:チッチママ
母の気持ち。
チー母は、子どもたちに介護の詳しい状況をあえて伝えていなかったといいます。理由は、「大変そうだから帰らなきゃ」と思ってほしくなかったから。
実家に帰ってくるなら、心配や義務感ではなく「みんなで集まるのが楽しみだから」という気持ちで帰ってきてほしい。そんな思いがあったそうです。
介護が始まると家族の会話や予定まで、どうしても「介護」が中心になりやすくなります。けれど、介護をしている人自身も家族との時間すべてを“大変さを共有する時間”にしたいわけではないのかもしれません。
「心配だから会いに行く」ではなく「会いたいから行く」
「手伝わなきゃ」ではなく「一緒に過ごしたい」。
チー母が守りたかったのは、そんな家族の関係だったとも言えそうです。
もちろん、何も伝えずに一人で抱え込み続けることが負担になる場合もあります。だからこそ、どこまで伝えるか、誰に頼るかは、その人自身が選べることが大切です。
介護をする側にも、「助けてほしい」という気持ちだけではなく「いつも通り笑って過ごしたい」「家族には楽しい気持ちで帰ってきてほしい」という思いがあります。
介護が始まっても、家族の時間まで全部“介護の時間”にしなくていい。チー母の言葉からは、そんなことにも気づかされます。
