雨の日もカッパを着て、デイケアへ向かうチー父

作画・原案:チッチママ
拍手を浴びるチー父の後ろで、チー母が思うこと
がんばっている人を見ると、自然と「すごいね」「がんばったね」と声をかけたくなります。でも、そばで支えている人がいることは意外と見えにくいもの。
雨の日、チー父はカッパを着てデイケアや仕事へ通っています。到着すると、周囲から「雨の中ありがとうございます!」と声をかけられることも。その言葉を後ろで聞きながら、チー母はふと「この裏でがんばってる人もいるよ」と、少し寂しく感じてしまうことがあるそうです。
着替えを手伝い、持ち物をそろえ、天候に合わせて準備をする。濡れないように気を配りながら本人が目的地に到着するまで、支える人の小さな判断や動きがいくつも積み重なっているんですよね。
けれど人から見えやすいのは、「チー父の姿」です。その後ろにある準備や気遣いは、なかなか拍手の対象にはなりません。
介護には、こうした「見えないがんばり」がたくさんあります。食事を用意することや送り迎えだけでなく、天気を気にしたり、時間を逆算したり、その日の体調を見ながら予定を調整したり。ひとつひとつは小さく見えても、それを毎日続けることには大きなエネルギーが必要です。
だから、誰かのがんばりを見たとき、その人だけでなく「この人を支えている人もいるかもしれない」と想像してみる。そんな視点があるだけで、介護をする人の孤独は少しやわらぐのかもしれません。
がんばっている人の隣には、別の形でがんばっている人がいる。その存在にも、ときどき目を向けられたらいいですね。
