車椅子の父と行く旅行

作画・原案:チッチママ
思わぬ場所で「仲間がいる」と感じた瞬間
旅行は気分転換になるものですが、介護をしている当事者にしかわからない緊張や気疲れが隠れていることもありますよね。
車椅子ユーザーは観光ルートが被りがちで、同じように車椅子の人とその同伴者をたくさん目にします。最新モデルの電動車椅子に「小回りがきいて乗り心地も良いですよ」と声をかけられるような、明るいやりとりもありつつ、「何かと孤独を感じやすい介護生活だけど、こういう時、仲間がいるなって感じる」というのが、チー母の本音だったといいます。
介護生活では、周囲に人がいても「自分だけが大変なのでは」と感じてしまうことがあります。けれど外へ出て、同じように車椅子を押している人、移動のしづらさに向き合っている人の姿を見ると、「同じようにがんばっている人がいる」と気づけることがあります。
必ずしも深く話したり、連絡先を交換したりしなくてもいいのかもしれません。同じ場所で同じような工夫をしている人の存在を知るだけで、孤独が少しやわらぐこともあります。
介護をしていると、外出そのものに負担を感じる日もあるでしょう。それでも、外へ出た先で思いがけず「仲間がいる」と感じられることがある。そんな出会いもまた、介護生活のなかで心を支えてくれるもののひとつなのかもしれません。
