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【私たちの移住ストーリー】case.1 愛媛での生活、中島家(後編)

家族・人間関係

 【私たちの移住ストーリー】case.1 愛媛での生活、中島家(後編)

2020.12.27

今いる場所で、叶えられない夢や希望があるなら、思い切って「移住」という選択肢もある。【私たちの移住ストーリー】では、さまざまな想いから、ひと足先に「移住」を実現した先輩たちをインタビュー。第1回目は、東京から愛媛に家族5人で移住した中島家の<移住したあと>のお話です。

前回は中島家が愛媛に移住する前の生活と、移住を考えるきっかけ、決めた時のことなどを伺いました。今回は移住したその後のお話しです。

心配していた子どもの環境

移住前、子どもが新しい環境に馴染めるかが、とにかく一番心配だったと語る、中島ご夫妻。でも、やっぱり子どものパワーは想像以上で……。

「子どもは、想像以上に早いスピードでこちらに馴染みましたね。長男なんて、始業式の翌日には、もう友達を家に連れてきて(笑)。言葉だって、こちらの方言を真似ていたんですよ! 長女は転校したばかりのころは『何をしていいかわからない』。と戸惑っていたようですが、最近突然『最近、学校がすごく楽しい!』と言ってきたので、ホッとしています」(佐知子さん)

2021年の夏頃には、前の学校の友達に会いに、子どもと一緒に東京に出かける予定なんだとか。移住したからと言って、二度と会えなくなるわけではありません。飛行機に乗ればすぐに元の場所に戻れるし、もう少し大きくなったら、子ども同士カメラ通話だって手軽にできる時代です。

通学風景

家の快適な広さを知った

引越し前は、都内のマンション(2LDK)で暮らしていた中島家。決して狭いわけではないが、移住してから家が広いと心地いいと、新たな発見をした。

「今まで広い家にこだわりはなかったんですが、物理的に広いっていいことがたくさんあるんですね。モノを広げられるので、引っ越してから、子どもが絵を描いたり工作をしたり、創作活動をすごくするようになりました。昔だったら、ご飯のときはそれを全部片付けていたんですが、今はここで広げているなら、隣の部屋で食べればいい(笑)。食べ終わったら、また創作が続けられるのも、広さがあるからこそ、なんですよね」(佐知子さん)

こども美術館

生活全体が前倒しになり、余裕が生まれた

移住前は、平日は家族全員一緒にご飯を食べる機会がなかなか取れなかったと言う、中島家。移住した今、晩御飯は毎日家族全員で食べられるようになりました。

「移住後すぐは、仕事の準備のため、家にいる時間も長くて、子どもたちとの会話が自然と増えました」(慎二さん)

「夕食後の家族団らんの時間が増えましたね。オンラインで仕事ができるので通勤時間もいらないし、前より家にいる時間が長くなりました」(佐知子さん)

移住後に生まれた夫婦それぞれの夢

移住前、「畑は興味なし」と言い切っていた、佐知子さん。でも目の前で日々野菜が育つ過程を見ているうちに、野菜を育てる悦びに目覚めてしまったそう。

「今は毎日畑に出ています(笑)。もう野菜がかわいくて、かわいくて。来シーズンは、とうもろこしに、さつまいも、きゅうり……作りたい野菜がいっぱいあるので、今から楽しみ。自分の畑で収穫した野菜で、朝ごはんを作る贅沢を味わいたいですね」(佐知子さん)

畑仕事

「私は狩猟をしたいと思っています。近隣の農家さんが猪の被害で困っていることもあって、せっかくここに住んだのだから、ここに住む意味や、地域に還元できることがしたいと思っているんです。年末は自分で獲った鴨で、鴨南蛮を作りたかったんですが……残念ながら、それは間にそうにありません(苦笑)」(慎二さん)

新しく生まれた夫婦それぞれの夢も、今やほぼ毎日となった「未来ミーティング(晩酌)」で、パートナーにちゃんと伝えている。こんな仲の良い中島ご夫妻でも、お互い話してみて「えっ、そんなこと考えていたの!?」と、まだまだ驚くことがあるようですよ。

お仕事の話、中島家のこれから

現在は、移住前から続けている仕事を軸に生活の基盤を作っている、中島家。これから、慎二さんは自宅に整体院を開業! 佐知子さんはのフォトグラファーとしての新境地を開いていくつもりだ。

「こちらでもフォトグラファーとして、もっと働きたい。移住することで、それまで関係性を積み上げてきたお客様とは物理的な距離ができてしまったので、これからまた新たに構築しなければなりません。デメリットも多いですが、自分がどういう撮影をしていきたいか、考え直すいい機会でしたし、新しい出会いも楽しみです」(佐知子さん)

移住後のお写真

お互いのことを「話せばこの人はわかってくれる、良き理解者」という慎二さんと、「中島家の舵を一緒に掴んでいる、同志」という佐知子さん。慎重派な佐知子さんに対し、行動型の慎二さんは、話し合うことでお互いの意見を一つにし、理想通りの移住生活を手に入れたようです。

山あり谷あり……そんな中でもしっかり家族間でのコミュニケーションを地道に積み重ねた結果手に入れた中島家の移住先での快適な生活。移住のために必要なのは、何よりも家族の信頼関係と納得感なんだと感じた取材でした。

 

おまけ:移住を考える方へ

コロナ禍が後押しして、オンラインでの仕事が急増。今は住む場所にこだわる必要性が、どんどん低くなっています。そのなかで、移住を希望している人に、先輩移住者としてのアドバイスを、中島ご夫妻に伺いました。

「移住と言っても、色んなレイヤーがあるので、山の中に住みたいのか、程よいい田舎がいいのかなど、どんな生活がしたいのかを明確にしていく必要があります。田舎暮らしといっても場所によって本当に違うので。もちろん、夫婦で意見をすり合わせておく必要もあります」(佐知子さん)

「定住できるのが理想だけど、もし何かあったら戻ってもいいし、別の場所に移動してもいい、って言う気持ちでいることも大事だと思います」(慎二さん)

 

記事中写真:中島佐知子(サチカメ!https://sachycamera.com

Text:池田ゆき

著者

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