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「流れにうまく乗った」計画しなかった移住を45歳で決めた理由 #私たちの移住ストーリー

家族・人間関係

 東京から45歳で長野県の別所温泉に移住!

2021.04.04

今いる場所で、叶えられない夢や希望があるなら、思い切って「移住」という選択肢もある。【私たちの移住ストーリー】では、さまざまな想いから、ひと足先に「移住」を実現した先輩たちをインタビューしてきました。今回は東京から長野県上田市に45歳で単身移住した、松江さんの<移住したあと>のお話です。

別所ヴィレッジの前でPhoto by Kei Hasegawa

松江朋子(まつえ・ともこ)さん
富山県出身、東京で働いた後、45歳で長野県上田市に移住。

移住後の仕事は「フリーランスだったので心配していなかった」

移住をしたいと思う人は多いけれど、ネックになるのが「収入源の確保」なのではないでしょうか。移住先で新たな仕事を探す人もも多い中、松江さんは元々フリーランスだっため、あまり大きな変化はなかったそうです。

「正直、こちらにきて家具設計の収入は減りました。相手先としては呼べばすぐ来てくれる人の方が声かけやすいでしょうしね…。ですが継続している仕事は、遠くても私に依頼したいと思ってくださる方とのお仕事なので、東京出張は楽しいですよ。」(松江さん)

とは言いながら、今までなかった「別所ヴィレッジ」(松江さんがオーナーのテナント兼シェアハウス)の収入が生まれたり、支出が大幅に減っていることで、生活自体は豊かに暮らしているんだとか。ただ、移住してから購入した車の維持費が結構高いので、交通費は東京での電車代の方が安かったそうです。

嫌なことは「冬の寒さ」だけ

移住先での生活も満喫し、仕事も順調な松江さん。上田市での生活や、今後の将来に不安や不満はないのでしょうか?

「ありますよ。それは『冬の寒さ』(笑)。実家が富山なので、東京から帰省した時は『富山って寒いな』と思っていたんですが、今は『長野より暖かい』と感じています。12~2月だけは、熱海に引っ越したいなー。でも、上田の春と秋の紅葉は本当にキレイですよ」(松江さん)

桜と紅葉の時期はおすすめなんだとか

移住前に感じていた「孤独」に関してはどうだったのでしょう?

「『別所ヴィレッジ』のつながりで、顔が広くなりました。地元のイベントに行けば、知り合いから声がかかるし、近所の方は玄関に野菜を置いていってくれる。お風呂は、毎日近所の温泉場に入りに行っているんですが、数日顔を見せないと話題になる。将来は『別所ヴィレッジ』に若い子と一緒に住んでもいいし(笑)」(松江さん)

楽しそうに語る松江さんからは、孤独とは無縁で、いつも誰かが近くにいる安心感を感じられました。また、別所温泉にすんなり馴染めた理由として、土地柄、観光客や温泉で働く人など、人の流れが多いため、もともと移住者が多く、新参者へのハードルが低い場所だったことも移住が成功したポイントのようです。

7年前には想像できなかった自分

近隣でBBQ移住後にできた友人たちとBBQ。
「本当に緑が美しいんです」

すっかり別所温泉に溶け込んでいる、松江さん。移住前はこんな自分になっていると想像できたのでしょうか?

「全然。建築の仕事はやっていこうと思っていましたが、まさかシェアハウスを運営しているなんて(笑)。以前は、男社会でなめられないように、と気を張って働いてたので、昔はキツイ女だったんです。でも最近は、昔からの友人に、人間が丸くなったなーって言われています」(松江さん)

そんな松江さんは市役所に勤めている人や大学生など、様々な人と交流ができたことで、さまざまなところから声がかるんだとか。まだ告知はできないとのことですが、上田市のみなさんと続々と新しい事を考えていらっしゃるようで、今後の発表が楽しみです!

移住を考えている人へアドバイス

移住を考える人は、年々増加中。さまざまなスタイルの移住ライフがある中で、楽しげに暮らしている松江さんから、先輩移住者としてのアドバイスを伺いました。

「悩んでいないで、行動したほうがいい。すぐにではなくてもいいし、お試しだっていい。移住というと身構えてしまうけど、『遠い引越し』だと思えば。いつでも人生やり直しがきくので。特にフリーランスの人は、おすすめですよ」(松江さん)

サビ猫のしおちゃんとPhoto by Kei Hasegawa

「田舎の人間関係は煩わしいこともあるかと思いますが、役員も頼まれれば早いうちにやってみるといい。人間関係もよくなるし、その場所で生きやすくなりますよ」

「予想できる人生はつまらない」という松江さん。その言葉通り、想定外のいいとこも悪いことも経験され、偶然出会った『別所ヴィレッジ』を通し、年齢関係なく思いがけない人たちとのつながりや、人生のやりがいを見つけたとおっしゃいます。

これからの希望でキラキラと輝く51歳になる彼女の生き方は、まさに私たちが目指したい、目標のような女性でした。

著者

池田ゆき

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