「私らしい」が見つかる。40歳からのライフスタイルメディア
連載記事

仕事、生き方…悩みは「どこに住んだってあるはず」#私たちの移住ストーリー

家族・人間関係

 仕事、生き方…悩みは「どこに住んだってあるはず」#私たちの移住ストーリー

2021.01.31

今いる場所で、叶えられない夢や希望があるなら、思い切って「移住」という選択肢もある。【私たちの移住ストーリー】では、さまざまな想いから、ひと足先に「移住」を実現した先輩たちをインタビュー。第2回目は、東京から和歌山に家族3人で移住した奥村家の<移住したあと>のお話です。

東京から和歌山へ、奥村家の移住ストーリー(後編)

【プロフィール】
家族構成 :夫(31)、妻(29)、長男(1)の3人家族
移住元~先:東京から和歌山

夫の実家近くに移住するとは?

都内のマンションは手狭だったこと、移住に興味があったこと、そして自然のあるところで育児をしたかったことなどの理由から和歌山に移住した奥村さんご夫妻。今回の移住は、夫実家が所有するマンションに引っ越しました。今まで飛行機の距離だった夫実家と近距離になった妻側の本音は?

「元々、両親との距離感は保っていたいタイプです。移住先のマンションは、義理実家から車で1時間なのでちょうどいいですね。でも移住当初は、頻繁に交流があったので、正直少ししんどい時期はありました」(葉夏さん)

ですが、義理の親が近くにいることで、夫の祥成さんも義理両親も安心できるし、子供を預けることもできる。という、移住前には見えていなかったメリットも享受しているようです。

移住先での夫婦それぞれの働き方

移住したら、その地で何かやりたいと考えていたお2人。
移住を決めた当初は「ゲストハウス経営」を考えていたんだそうです。しかし、新型コロナウイルスの影響で見送ることに。次に「コワーキングスペース経営」も検討したそうですが、すでに和歌山市内にはおしゃれがものがいくつかあり、これ以上のニーズを感じないのでこれも却下。

そんな経緯があり現在、奥様の葉夏さんは、フリーランスで映像編集や映像コンサルの仕事を請け負っています。

「インドネシアから東京に戻ってきたときには、会社をやめていたので、人との繋がりが薄かったんです。和歌山にきて、仕事や育児を通して、どんどん人脈ができて、必要とされる機会が増えてくるのがうれしくて、明るい気分になります」(葉夏さん)

一方、旦那様の祥成さんは、リモートで働く東京の会社とは、働き方をもっと柔軟にしたいと相談中なんだとか。

「今はアプリ開発など、パソコンを使った仕事をしていますが、身一つでできる、たとえば大工さんや農家さんのような、原始的な経済活動をしたいと考えています。今のままじゃ時間が足りないから、リモートで働く時間を減らして、その分、自分のやりたいことをしたい」(祥成さん)

そう語る祥成さんの夢は、屋台。もうすでに屋台自体は制作中で、インドネシア駐在時代に味わった、アジアンテイストなフライドチキンを販売する予定だそう。「体を動かして生存したい」という祥成さんの夢が叶うのは、もうすぐそこまで来ています。
家族屋台はすでに完成!

 

予想外だった、待機児童

東京では保育園激戦区に住んでいた、奥村ご夫妻。和歌山では、大丈夫だろうと思っていたところ、まさかの待機児童になってしまいました。

「でも和歌山の方が、家も広いし、自然も豊か。海も見えるし、保育を考えるなら、今はこっちの方がいい」(葉夏さん)

でも、進学を考えるなら圧倒的に東京の方が選択肢が広いですが、そのことはどう考えているのでしょう?

「具体的に教育を考えるのは、5年後だと思っています。コロナの影響もあって、5年後は日本の教育方法もかなり変化していると思うんですよね」(葉夏さん)

たしかに、地方ではすでにパソコンやタブレットを使った、ICT教育が盛んに取り入れられているし、2020年の大学の授業はほぼインターネット授業。5年後の教育現場は、今とは大きく違っているのかもしれません。

日曜日の家族会議でズレを修正

年齢も性格も違う、奥村ご夫妻。移住する前から、お互いの価値観をすり合わせるためにしていることが、2週間毎日曜日の午前中にする「家族会議」でした。

「お互いのスマホのカレンダーに会議の日を入れて共有してます。仕事のように議事録も作って、まず前回のモノを読み上げて振り返ってから、次の1ヶ月のこと……仕事、プライベート、家族のこと、日々の運用のことを話し合ってます」(葉夏さん)

結婚当初、お互いの意識のズレから、やや激しめの言い合いになってしまったことがあるそう。それから、冷静に話し合いをする機会を定期に持つ必要があると考えて生まれた、夫婦の約束事です。

悩みはどこにいても出てくる。自分の欲望に蓋をしない生き方

家族

新しい土地でも、すんなり自分たちらしく暮らしているように見える、奥村夫妻。移住をしてから、なにか不安や不便はあるのでしょうか。

「欲を言うと、移住するならもっと自然の中がよかったとは思っています(笑)今住んでいるところは、結構街の中なんです。でも、車で20分行けば、森や海が見えるので、そう言う場所に住み替えができたらいいなと思っています」(葉夏さん)

「不安は、これからも稼いでいけるかなーということでしょうか。でもこういう悩みは、実はどこに住んでいても一緒かな、と思ったりしています」(祥成さん)

奥村夫妻から移住を考えている人へアドバイス

移住を考える人は、年々増加中。地方の自治体では、移住を支援する取り組みが積極的に行われている中、実際移住を叶えた奥村夫妻から、先輩移住者としてのアドバイスを伺いました。

「移住したいと思っているなら、お試し移住をやってみたほうがいい。実は私たちも、北海道の前に、和歌山県の熊野に2泊3日で、現地体験ツアーに参加しているんです。1泊でもいいから現地に泊まって、現地の人の話を聞いた方がいい。行きたい土地の定住サポートセンターに問い合わせれば、お試し移住の補助もあると思います」(葉夏さん)

移住前は「ダメだったら戻ればいい」と考えていた祥成さんですが、移住後の今は「もう東京に戻る選択肢はない」と言い切るほど、今の暮らし方に満足しているようです。

奥様の葉夏さんに「もし、今のマンションがなかったら、どうしていましたか?」とお伺いすると「東京のマンションはコスパが悪いから、どこかには移住していたと思います」との答え。

移住前(※)は、ピリピリしていた家の中の空気が、今はゆっくり穏やかになっているという、奥村夫妻。インターネットを駆使しながら、自分たちらしい暮らしを実現しています。

※移住前のお話:「確実」な未来はないなら「やりたいことを!」

 

取材協力:奥村祥成さん、葉夏さんご夫妻
TEXT:池田ゆき

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

著者

saitaロゴ

saita編集部

saita編集部です。毎日が楽しくなる、心がラクになる、そんな情報をお届けします。

この記事をシェア

この連載の他の記事

好きな場所で生きていく。私たちの移住ストーリー

この連載の記事一覧へ