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口癖だった”早くしなさい!”が消えた。私が「移住して変わった」と夫から言われるようになるまで#私たちの移住ストーリー

カルチャー

2021.08.29

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連載:好きな場所で生きていく。私たちの移住ストーリー

生活そのものに楽しみを見つけられるように

鎌倉に移住してから健康を取り戻し、生活そのものに楽しみを見つけることができるようになった、という島田さん。

「長男の下校後、一緒にカフェに行き、私は仕事、長男は読書や宿題をするというパターンも増えてきました。習い事も、今は子どもが続けたいと言ったスイミングだけにしています。
以前は『親の方から色々と選択肢を提示してあげなくては』と焦っていましたが、今は子どもと一緒に近所の神社やお寺に行ったり、近所のご家族と一緒にバーベキューをしたり。本来の教育って、こういうものなのかもしれないと感じています」(島田さん)

「一年以上住んでみて、鎌倉の居心地がいい理由は、自然環境だけではないことが分かりました。私の周囲には”自分軸で生きている人” が多い気がします。良い意味で、自分は自分、人は人。個性豊かな人が多いので、ちがいを認め合えている気がします。そのためか人付き合いに疲れなくなりました」(島田さん)

心と体に余裕が生まれたことがきっかけで、島田さんは「自分が本当に大切にしている価値観って何だろう?」と考える余裕が生まれ、新たな目標を発見。今は、その目標の実現に向けて、マイペースに準備を進めているんだとか。

旦那さんの趣味のロードバイクと、そのヘルメットを被って喜ぶお子さんたち旦那さんの趣味のロードバイクと、そのヘルメットを被って喜ぶお子さんたち

移住を考えている人へアドバイス

今回インタビューした島田さんの移住についてお話を伺っていく中で、移住とは「見えない不満からの脱出」のように思えました。

「どんな環境が自分に合っているのかというのか、実は考えてもよくわからないと思っています。私自身、夫と最初に住んだ家も、横浜のマンションも、当時はそれがベストな選択だと思っていましたから。大事なのは、日常で感じる小さな違和感をやり過ごさないことだと思いました。違和感を覚えたら、半日単位でいいから旅行をしたり、近所に居心地の良い場所を探してみるのも良いかも知れません」(島田さん)

移住というと、いきなりハードルが高くなり、躊躇してしまう方も多いはず。でも今回の島田さんのように、理想の生活環境は、案外身近にあるのかもしれません。

「鎌倉が素敵な所だというのは知っていましたが、一般的な共働き夫婦の私たちには、鎌倉のような高級住宅地に住めるわけがないと思っていました。でも実際現地に住んでみると、同年代の移住者も多く、産直野菜のお店もある。さすがに広い庭付きのお屋敷には住めないけれど、少し歩けばまち全体が素敵なお庭となるし、子どもを野放しにできる自然もたくさんあります」(島田さん)

実は島田さん、賃貸の一軒家に移住してからわずか2か月後、森が裏にある土地と巡り合い、同じ鎌倉市内に自然素材の家を建てられたそう。「自然素材でできているので、化学物質に敏感な私にも快適です。このリビングを、さまざまな人が集う場にすることが夢です」と島田さん。
もちろん戸建てなので、息子さん二人が元気に家の中を飛んだり跳ねたりしても、笑顔で見守ることができているそうです!

お話を伺った人

島田江里子さん:コミュニティデザイナー。
鎌倉や逗子のお薦めスポット、穴場カフェ、日常の風景を切り取ったInstagramや、湘南暮らしのリアルや日常の気付きを綴ったnoteを更新しています。

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