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面倒でさっと動けない私に“家事やるきスイッチ”を入れる5つの方法【知的家事プロデューサー本間朝子さん連載③】

家のこと

2020.11.05

そろそろ夕飯の支度にとりかからなきゃいけない時間なのに、ついついソファでスマホを見ながらダラダラしていたりしませんか? 

意外と取り掛かってしまえばあとはスムーズに動けるのに、最初の起動が上手くいかないという方も多いのでは。自分をさっと動かすためにはどうしたらいいか、知的家事プロデューサーの本間朝子さんに5つの方法をレクチャーしてもらいます。

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特集:家事の面倒をなくす“ゼロ家事”術!

1:タイマーをセットする

イラスト:セキモト

出典:stock.adobe.com

こんにちは、知的家事プロデューサーの本間朝子です。

やらなくちゃと頭ではわかっていても、体が動かないことってありますよね。仕事や買い物から帰ってきてソファーで一息つくはずが、あっという間に時間が過ぎていく。そんなとき、あと5分たったら家事に取り掛かろうと思っても、5分後にすっと動けるかというとなかなかできません。

そこで実践的なアイデアとしておすすめなのがタイマーです。タイマーをかけると、表示された数字がカウントダウンされて減っていくので、その画面を見ていると「やらなきゃ」という気持ちがわきやすくなります。

また、タイマーを少し離れたところに置くと、音を止めるために立ち上がらなければいけないので、強制的力がアップします。

タイマーでなくても、音楽をかけるだけでもOK。私は運動会の徒競走の曲『天国と地獄』をかけると、気持ちが焦ってエンジンがかかります。これをかけたらやる気が出るという曲を見つけておくといいですよ。

2:チェックリストをつくる

出典:www.muji.com無印良品 ミシン目入りマスキングテープ・チェックボックス 9M巻き190円(税込)

家事というのはあれもやらなきゃこれもやらなきゃとグルグル頭で考えていると、気が重くなって体が思うように動かないという悪循環に陥ります。そこでおすすめなのが、リストにして「見える化」すること。ただ頭で考えているほうが疲れるので、考えなくていいように頭から出してしまうのです。具体的に「朝の家事リスト」「家に帰宅後の家事リスト」など、やるべきことをリスト化しておきましょう。

チェックリスト作りは面倒ですが、一度作るとずっと使えます。このリストがあればやるべきことが一目瞭然! いちいち思い出したり、何から手をつけるか考える手間が省けます。そして、頭の中の「あれをやらなきゃ、これをやらなきゃ」が無くなると、動きに迷いが無くなり、家事をこなすスピードもアップしますよ。

私は「エバーノート」というアプリを使ってリストを作っていますが、もちろん紙に手書きでも◎。その場合は、毎回書き直すのは大変なので項目だけペンで書いておき、チェックするのはフリクションのボールペンなど、あとから消せるものにしておきましょう。

また、無印良品にはチェックリストが作れるマスキングテープというのが売っているので、それを活用するのも◎。チェックしたらはがして、また新しいものを貼るという使い方ができます。

3:細かい家事、ひとつひとつにかかる時間を把握しておく

出典:stock.adobe.com

2のチェックリストには、それぞれの家事にかかる時間も書いておきましょう。例えば「炊飯器をセットする」「テーブルを拭く」「靴をしまう」など、細かい家事に自分はどのくらいの時間がかかっているかを一度スマホなどのストップウォッチではかってみます。炊飯器をセットするのが20秒だとしたら、その時間をチェックリストに書いておきましょう。

それを見ると「たった20秒しかかからないんだからお米だけといでおこう」という気になり、無理に気持ちをふるいたたせなくても動けるようになるんです。ストップウォッチやキッチンタイマーを用意して、「トイレ掃除」「お皿洗い」など、それぞれの家事にかかる時間を計って、把握しておきましょう。
 

4:一旦スマホから手を放す

出典:apps.apple.com

Forest:スマホ中毒の解決法
Google Play
APP

 

スマホからなかなか手が離せなくて次の行動を起こせないという人も、今の時代多いですね。その対策として、スマホに一定時間触れなくなるアプリを入れておくのがおすすめ。

例えば「フォレスト―スマホ中毒の解決法」というアプリ。タイマーアプリなので、セットしておくと、25分間スマホを使えなくなります。スマホ断ちをしている間だけ木が成長していくというゲーム感覚も味わえるので楽しいですよ。その25分間で、家事でもするしかないか!という気にさせてくれます。

5 :オンラインで友達と一緒に家事をする

今はオンラインサービスを使って離れた人ともつながれる時代です。家事のやる気が起きないときは、チャットやテレビ電話などのツールを使って、離れている家族や友達と一緒に家事をしてみるのも一案です。

自分以外の人と家事をしたり、家事の完了を報告し合うと、やる気が起きやすく、終わったあとに達成感も感じられます。オンライン上で仲間を作って一緒に家事ができるコミュニティもあるので、そういった場を活用するのもおすすめですよ。

 

PROFILE
知的家事プロデューサー本間朝子さん
自身が仕事と家事の両立に苦しんだ経験から、家事の効率化に役立つメソッド「知的家事」を考案し、メディアや講演等を通じて提案している。TV、雑誌、ラジオ出演、講演多数。著書に『写真でわかる!家事の手間を9割減らせる部屋づくり』(青春出版社)『ゼロ家事』(大和書房)『ムダ家事が消える生活』(サンクチュアリ出版)ほか多数。

 

NEWS
この秋、新たな試みとしてオンラインサロン「家事トモSALON」をスタート。オンライン上で仲間と交流を深めながら、一緒にアイデアを実践したり、情報交換ができるような会を10月1日から期間限定でオープン予定。詳しくはHPのお知らせに掲載。オフィシャルサイトhttp://honma-asako.com/

いかがでしたか。後にのばしたところでどうせやらなくてはならない家事なら、パッと立ち上がって、まずは負担の少ないものから取り掛かってみましょう。

「やりたくない」「面倒くさい」と思っているとますます動けなくなってしまいます。「やりたくない」気持ちをうまく切り替えて、チェックリストを消しながら進めていくと少しずつエンジンがかかり、苦手な家事もスムーズに取り掛かれるようになりますよ。

 

TEXT:長谷川真弓

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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