定位置があっても物がいっぱいで入らない?
せっかく使いやすい場所に定位置があっても、そこがいっぱいになっていたら物を戻せないですよね。例えば本棚。読んだ本を戻そうとしてもぎゅうぎゅうだったら面倒で、つい本棚の上にポンと置いてしまう。調味料や洗剤などのストックも、置き場所がいっぱいだからその辺に放置してしまう……。
そうならないために常に7割~8割収納にして、必ず空きをつくっておくことをおすすめします。「生活用品のストックはプラス1まで、それ以上は持たない!」とルールをつくったり、日本酒やみりんのボトルには1/3のところにマジックで線を引いておいて、そこまで使ったら次のを買うというルールを決めるのもいいですよ。
床に置くならキャスターをつけて可動式に
床に置かなければならない空気清浄機や観葉植物の鉢などは、キャスターつきのラックに載せるようにしましょう。床掃除の際に片手でさっと動かせるので、掃除の手を止めません。
キャスターがついたタイプのごみ箱など、動かす必要のある家具や道具はキャスターつきを買うようにするのもおすすめです。また、椅子の脚には「カグスベール」(ニチアス)のような、家具の脚に張り付けて滑りをよくするシートを貼っておきましょう。
ロボット掃除機をかけるために、いちいち机の上に椅子を上げるのは大変なので、置いたままでさっと動かせるようにしておくことが大事です。
ロボット掃除機を使いこなす部屋にシフトすれば自然と片付く
床に物がなければ、ロボット掃除機はすぐにかけることができます。
これでいつでも「片付いた部屋」になりますよ。
ロボット掃除機を最大限に使いこなすために、気を付けるポイントを挙げてみました。
- ロボットが入れない隙間をなるべくなくしましょう。
- 家具と家具の間、家具と壁の間をロボットが入れる幅に一度調整すれば、かなり隅々までキレイになります。
- 家具の脚の下は、ロボットが入れる高さに調節。
- ものの置き場所がない、または入って欲しくない場所がある場合は、ロボット掃除機が入れないエリアをつくっておけば大丈夫。赤外線で見えない壁をつくって侵入を制限できるタイプや、アプリで「掃除しないエリア」を設定できるタイプなどがあります。
きれいな部屋の分かれ道は「床に物を直置き」しているか、否か。直置きさえやめれば、一気にすっきりした見た目の部屋に生まれ変わります。いっぺんにやろうとすると大変で動けないので、まずは小さなスペースから。必ず何も置かない状態をつくって、その範囲を広げていくようにしましょう。
床に物が置いていなければ落ちているホコリも自ずと目立つので、こまめに掃除機をかけたり、ロボット掃除機を動かすようになるのも大きなメリット。ホコリや髪の毛の落ちていない、清々しい部屋を手に入れてくださいね。
今回お話しを聞いたのは:本間朝子さん
自身が仕事と家事の両立に苦しんだ経験から、家事の効率化に役立つメソッド「知的家事」を考案し、メディアや講演等を通じて提案している。TV、雑誌、ラジオ出演、講演多数。『ゼロ家事』(大和書房)など著書多数。
TEXT:長谷川真弓
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