よく行く場所は、お助けスポットと危険なところをチェックしよう
「もの」の備えに加えて重要なのが、「場所」についての備えです。
「いざというときのために、ふだんよく通う場所を“防災”という目線でみながら歩いてみましょう。最寄り駅までの道や、通勤・通学路はとくにチェックしたい場所です。お助けスポット、危険なところの2つを確認しながら、歩いてみてください」
✔︎お助けスポット①コンビニエンスストア・ファミリーレストラン
「帰宅支援ステーションのステッカーが貼ってあるお店があったら、場所を確認しておきましょう。帰宅支援ステーションでは、災害時に水道水やトイレを使うことができるかもしれません」(宮丸さん)
✔︎お助けスポット②ガソリンスタンド
「じつはガソリンスタンドは災害時でも安全な場所のひとつ。ガソリンという危険物を扱っているので、耐震性・耐火性に優れていて、とても頑丈に造られています。阪神淡路大震災のとき、街がほぼ壊滅状態のなか、ガソリンスタンドは倒壊しなかったというほど。地震がきたら、逃げ込んでもいいところのひとつなので、場所を確認しておきましょう。帰宅支援ステーションになっているところもあります」(宮丸さん)
✔︎お助けスポット③広い公園や駐車場
「落ちてくるもの、壊れるものがないような広い公園、駐車場の場所をチェックしておきましょう。いざというときに逃げ込めます」(宮丸さん)
✔︎そのほか:公衆電話
「公衆電話は、携帯電話や固定電話とは異なり、災害時でも通信規制がされません。携帯電話や家の電話がつながらないときでも、公衆電話は繋がることがあります。数は少ないですが、もしあれば場所を覚えておきましょう」(宮丸さん)
✔︎危ないところ①工事現場
「工事している場所や、工事中の状況は随時変化します。“ここ、まだ工事しているな”という程度でいいので、進捗具合を日々チェックしておきましょう」(宮丸さん)
✔︎危ないところ②古いブロック塀
「古いブロック塀は地震のときに壊れることがあります」(宮丸さん)
✔︎危ないところ③狭い小道・線路を通過する道・地下道
「狭い小道は、何かが倒れて通れなくなることがあり、線路を通過する道は、停電で遮断機が降りたまま上がらないことがあります。地下道は、浸水の恐れがあって危険です。
いつも最短距離を歩いているという方もいるかもしれませんが、そのルートはいざというときに通れないかもしれません。迂回路をチェックしておきましょう」(宮丸さん)
また、この機会にハザードマップもぜひチェックを! 海抜や地形など、歩いただけではわからない情報が得られます。
「あらかじめ知っておくと、いざというときにパニックを起こさず避難経路を考えられますよ!」
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