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【コロナ禍の防災対策】逃げる場所は避難所だけじゃない!「在宅避難」を知っていますか?#2020の防災Vol.1

ライフスタイル

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2020.09.03

大きな地震災害や水害……残念ながら、もう珍しいことではありません。そんな事実より危機感を感じるのは、スマホから災害アラートが鳴り響いても、「今回もきっと大丈夫」と思い込んで、結局何もしない私たち。もう災害は、いつ・どこで起きてもおかしくない時代です。そのために、今知っておきたい「防災の知識」があります。

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特集:我が家の防災対策

あなたの考える「防災グッズ」といえば?

防災グッズといえば、何を思い浮かべますか? 水、トイレットペーパー、食糧……もし、その答えの中に「懐中電灯」が入っていたら、要注意!あなたの防災知識はとても古く、いざと言う時に役に立たないかもしれません。

「実際、被災された方にお話を伺うと、懐中電灯だと片手が塞がり、何もできなくて困った、という声が多いんです。だから、明かりを用意するならヘッドランプやランタンの方が、圧倒的に役立ちます」というのは、NPOプラス・アーツ理事長の永田宏和さん。「防災イツモマニュアル」(ポプラ社)の著者でもあり、防災意識を高める活動を、日々国内外で行なっています。

家に置いておく「在宅避難用グッズ」

『防災イツモマニュアル』P122-123より

「防災の知識は進化しているのですが、なかなか浸透していないのが現実です。でもこんな時代だからこそ、知っておいて欲しい情報があります。それが『在宅避難』です」(永田さん)。

家族4人の場合の在宅避難用グッズ一覧


『防災イツモマニュアル』P122-123 家に置いておく「在宅避難用グッズ」抜粋
  • ランタン:最低3個(できれば部屋数)リビング、キッチン、トイレに1台ずつ
  • ポリ袋:大200枚、中小50枚 調理、水の運搬、トイレなど多用途に使える
  • 体ふきウェットタオル:12枚入りを10パック(1か月分)1枚で全身が拭けるサイズ
  • 口腔ケア用ウェットティッシュ:100枚入りボトルを7本(1か月分)断水時も常に口の中を清潔に保ち、感染症予防を。
  • カセットボンベ:15本(1か月)暖かい食事の必需品。ボンベ1本で約60分使用可能
  • 非常食:84食(7日分) 好みの味のレトルト食品や、フリーズドライ食品を。
  • 水:2L・6本入りの箱を5箱(7日分)家族全員の飲料水として
  • クーラーボックス:1個 停電時の冷蔵庫代わりに。保冷材も用意すると◎
  • 新聞紙:朝刊10日分 紙食器や手作りトイレ、防寒など多機能に活用。
  • ラップ:ロングタイプを7~8本 食器に被せて使えば洗う水の節約に。
  • 携帯トイレ:140個(7日分)水洗トイレが使えない場合に備えて携帯トイレの準備を。
  • 携帯ラジオ:1個 停電時に正確な情報収集に。電池も忘れずに

Withコロナ時代の「在宅避難」という、新しい選択肢

『防災イツモマニュアル』P12、P14より

『防災イツモマニュアル』P12、P14より

避難するなら「避難所」しかないと思っていませんか? でも、日本だからこそ実現できる新しい避難場所が最近話題になっています。

「それは『自宅』です。災害時、避難所に行くのではなく、『在宅避難』で被災生活を乗り切ることもできるんです。幸い、日本の建物は進化し、食べ物や物資が豊富に手に入ります。これ、海外では当たり前ではありません。このハードとソフトが整っているからこそ、『在宅避難』が可能になり、被災生活をより安全に、ストレスを軽減しながら過ごすことができるんです」(永田さん)

「在宅避難」を可能にする条件


・「ハザードマップ」に、自宅が入っていない
・「家屋倒壊等氾濫想定区域」に、自宅が入っていない
・「浸水する深さより高いところ」に、自宅が建っている
・水が引くまで我慢できる「備蓄」が十分にある
・2000年6月以降に建てられたものである

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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