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【子連れ防災のプロに聞く】在宅中に災害が起きたらあなたの家は大丈夫? 対策しておきたい場所やポイントは

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2020.09.01

9月1日は防災の日。いざというときのために備えておきたいけど、何から始めていいかわからないという方は多いのではないでしょうか?
そこで、防災についての著書多数のNPO法人「ママプラグ」に、いますぐ手軽に始められる防災について、3回にわたって教えてもらいます。
今回は、「家の中」の防災について聞きました。

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特集:我が家の防災対策

もしも在宅中に災害が起きたら、あなたはどうしますか?

出典:www.photo-ac.com

 自粛生活やリモートワークの増加で、「おうち時間」がぐっと増えています。もし自宅にいるときに災害が起きたら…と考えたことはありますか? もしものために備えなきゃと思いつつ、なかなか本腰が入らないという方も多いのではないでしょうか?

「私も以前はそのひとりだったんですよ」と話すのは、NPO法人ママプラグの宮丸みゆきさん。全災害対応! 子連れ防災BOOK 1223人の被災ママパパと作りました』(翔伝社)や、東京都が配布している防災ブック『東京くらし防災』などを監修している同法人で、理事を務めています。

 宮丸さんは、2011年の東日本大震災のときのことを、今でもよく覚えていると話します。

「そのときの私は、防災について考えなきゃと思うものの、まだ具体的な対策はあまりしていませんでした。うちには3人の子どもがいるのですが、当時、6歳、3歳、1歳。1歳の子どもが別室で昼寝をしていたときに、地震が起こりました。

 とっさに同じ部屋にいた2人の子の頭を守り、別室に向かおうとしました。でも、マンションの揺れが激しくて、まったく動けませんでした。
 立ち上がることができず、なんとか這って別室に行きました。幸い子どもは無事でしたが、もし上からものが落ちてきたり、家具が倒れたりしていたら、完全にアウトでした」

 この体験をきっかけに、宮丸さんは防災に真剣に取り組み始めました。子どもの幼稚園の防災委員になって、識者を招いてママ向けの講演会を開催。そんななかでママプラグと出会い、今では伝える側となって活動しています。

まずはひと部屋“シェルター部屋”を作ろう!

 宮丸さんは、「まずは家の中を安全にすることが大事」と話します。

「家の中が安全だと、自宅避難ができるというメリットがあります。自宅が危険な場合は迷わず安全な避難所に向かうべきですが、女性や子ども、持病がある方には特に過ごしづらい面もある。プライバシーがなく、ストレスもたまります。いざというときのために、自宅避難という選択肢を持てるようにしておきましょう」

 とはいえ、完璧に準備するのは大変です。そこで宮丸さんがおすすめしているのが、家の中のひと部屋を“シェルター部屋”にすること。

「すべての部屋はむずかしいので、まずはひと部屋、逃げ込める場所を作りましょう。いざというときに家族みんなで過ごせる部屋を作っておくと安心です」

 どの部屋をシェルター部屋にするかは、住宅状況や家族構成を踏まえて家ごとに考えればいいそうです。
 では、具体的に部屋ごとにどんなことをチェックして、どんな備えをすればいいでしょうか?

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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