危ないものが多いキッチンはここをチェック!
最後にチェックしたいのが、「キッチン」。
「キッチンは、見せる収納より“しまう”収納を心がけたい場所です。ぶら下げを上手に使ったインテリアは素敵ですが、今の日本の災害事情を考えると、避けた方が無難」と宮丸さんはいいます。食器、包丁、鍋など、飛んだら凶器になる物が狭いスペースにたくさんある場所なので、特に注意してチェックしましょう。
✔︎冷蔵庫の置き場所を確認する
「大きな地震だと、冷蔵庫が倒れることがあります。実際に、冷蔵庫が倒れてキッチンに閉じ込められたというケースを聞いたことがあります。改めて、冷蔵庫を置く位置を確認し、転倒防止グッズをつけるなどの対策をしましょう。
冷蔵庫は、いざというときに頼りになる“食糧庫”です。倒れたり、壊れたりして、貴重な食材をダメにするのはもったいなすぎます。ぜひ一度確認してください」(宮丸さん)
✔︎火元のまわりに可燃物を置かない
「コンロの近くにふきんなどの可燃物をヒラヒラさせていると、燃え移る可能性が。ある程度大きな地震だとガスは止まりますが、もしものことを考えて、火元近くには燃えるものを置かないようにしましょう」(宮丸さん)
✔︎電子レンジの転倒防止対策をする
「電子レンジはとても重いので、落ちると足の骨でも折れることがあります。ぜひ転倒防止対策をしておきましょう。ジェルマットを敷くだけでも、いざというときに数秒かせげます。たった数秒と思うかもしれませんが、逃げるだけの猶予ができます」(宮丸さん)
✔︎高いところには軽いもの、重いものは足元に収納する
「食器や鍋など、重量があるものは低い位置に収納しましょう。高いところには、タッパーなどの軽いものを入れるのがおすすめです」(宮丸さん)
全部やろうとしなくても大丈夫! ポイントは、できることから、ちょっとずつ。チェックポイントを参考に、家の中の防災について考えてみましょう。
教えてくれたのは
NPO法人ママプラグ
子育ての当事者が直面する社会問題について、クリエイティブな視点から解決に向けた取り組みを行っている。アクティブ防災についてのセミナー・ワークショップ開催を始め、女性の生き方としてのキャリアを豊かにする事業なども展開。防災関連の書籍を多数手掛けていて、全災害対応! 子連れ防災BOOK 1223人の被災ママパパと作りました』(翔伝社)は韓国語版も刊行予定。
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