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“自分の力では這い上がれない穴に落ちたような一目惚れ”だった。赤井英和・佳子夫妻が語る衝撃的な出会い

家族・人間関係

2022.03.14

夫婦の数だけ、夫婦の形があります。多様なパートナーシップのあり方を紹介することで、これからの夫婦の時間をより豊かに前向きに過ごして欲しい。「夫だから/妻だから、こうしなければいけない」と思い込むことをやめて、もっと自由に、夫婦という"一番近い、他人との関係性"を楽しんでほしい。そんな思いからスタートした連載企画「夫婦は続くよ、どこまでも」。今回は、赤井英和さん、佳子さんご夫婦にお話しを聞きました。

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特集:夫婦は続くよ、どこまでも

赤井さんの日々の行動をつぶやいた佳子さんのTwitterが話題になっています。そして、そのつぶやきが「赤井図鑑」という一冊の本になりました。

俳優・赤井英和として、それまで世間がイメージしていたダンディな姿とは全く違う、ちょっと変わった赤井さんの日常の姿に癒される人が続出。そして、

そんな赤井さんの日常をつぶやき続ける“赤井英和の嫁、佳子さん”にも注目が集まっています。赤井英和さんと、赤井英和の嫁、佳子さん。今、世間が注目する素敵ご夫婦の出会いから結婚までの道のりを聞きました。

自分の力では這い上がれない穴に落ちたような一目惚れ

――『赤井図鑑』を拝見し、お二人の出会いに衝撃を受けました。全裸で泥酔している赤井さんに一目ぼれしたという佳子さん。その状況で一目惚れってすごいですよね。一体、その状況のどこに一目惚れポイントが?

佳子さん:確かに一目惚れだったんですけど、うまく説明できないんですよね……。初対面が全裸でフルチンだったので、第一印象は、「この人、どうしたの?」という感じでした(笑)。その姿に一目惚れしたというより、なんでしょう……。自分では絶対に這い上がってこられない穴に落ちたような感じというのが正しい表現かもしれません。

赤井さん:僕は、その瞬間のことは覚えていないんですよ。ただ、朝起きたら、ホテルの部屋のドアの下に、電話番号が書かれた東京スポーツがあったんです。

佳子さん:酔ったかずくんが、「東スポ、東スポ」って言っていたので、真夜中にあちこち探しまわって、ホテルのドアの下から入れておいたんです。もう2度と会えないかもしれない! と思って、その新聞に電話番号を書いておいたら、次の日に「誰ぇ?」って電話がかかってきました。

赤井さん:佳子ちゃんのことは覚えていなくて、僕はただ、電話番号が書いてあったからかけただけなんやけどね(笑)。

――電話番号を書いておくなんて、積極的ですね! 

佳子さん:私は、相手が自分のことをどう思っているとかは関係なく、自分の気持ちはぶつけるタイプでなんです。もし、このインタビューを読んでいる中に、今好きな人がいる人は、必ず「好き」ということを相手に伝えて欲しいなと思います。私は、身近な人にもいつも言うんです。「好きな人がいるなら、絶対今日伝えて」と。

――佳子さんは、いろんな人たちの恋のキューピットになっているんですね。

そのアドバイスでうまくいったカップルもけっこういるんですよ。もちろん撃沈した人もいますけど……。好きな人には、とにかく好きだという気持ちを伝えてみて欲しいと思います。私たち夫婦の話はあまり参考になることはないかもしれないですけど、このアドバイスは役立つはずです。

出会いから半年、赤井さんの実家に引っ越した佳子さん

赤井英和出典:twitter.com

――伝えないと、何も始まらないですもんね。佳子さんからのアプローチから始まったお二人の関係ですが、赤井さんが佳子さんを「好きだ!」と思った瞬間って覚えていますか?

赤井さん:僕の胸の鈴がリンリンとなったのは、渋谷の交差点です。信号待ちをしていて、向こう側にギンガムチェックのワンピースを着た佳子ちゃんがいて、お菓子をポリポリ食べてたんかな。その姿を見て、「わぁ、かわいらしいな」と思ったんです。

佳子さん:この話をよくするんですけど、私は全然覚えてないんです(笑)。かずくんはおそらく、この瞬間に好きになったとかそういうのはなくて、一緒にいるうちに、「この子は、自分のことを好きなんだなぁ」というのが積み重さなっていったという感じなんじゃないかな。

――お二人の出会いから半年で、佳子さんは赤井さんの実家に引っ越しますよね。それもなかなか大胆な行動だと思うのですが、なぜ赤井さんの実家に引っ越したのですか?

佳子さん:かずくんのお義父さんとお義母さんが喜んでくれるに違いないと思ったんです。でも、喜んでなかったですよね。だって、お義父さんとお義母さんが一緒に住みたいのは、息子が結婚したお嫁さんであって、知らない女ではないんだから(笑)。

――でも、赤井さんの彼女という立場で行ったんですよね?

佳子さん:私のことを好きになってほしいとか付き合ってほしいとか、もちろん結婚するつもりとかもなく、かずくんからも、結婚してくれとか、大阪来てくれとか一言も言われていないけど、好きで、ただ一緒にいたいという気持ちで大阪に行ったんです。私、そのときまだ、かずくんの下の名前を知らなかったんですよ(笑)。知っていたのは「赤井さん」ということくらい。

――えぇぇぇ! 下の名前も知らなくて、よくわからない関係性の中で実家に!? 佳子さん、破天荒ですね(笑)。赤井さんは、佳子さんが実家にきたことについてどう感じていたんですか?

赤井さん:ええんちゃうという感じでしたね。

佳子さん:こんなに白黒はっきり考えていない人っていないと思うんです。普通、自分の実家に女の子が住むとなったら大変なことだし、大事なことなのに、「ええんちゃう?」って(笑)。かずくんの、この奇跡の性格と、私の世間知らずなところがうまい具合に合致してスタートした関係ですが、周りの方たちにはたくさんお迷惑をおかけしたと思います。

両家が初めて揃った日は結婚式

赤井英和出典:twitter.com佳子さんのお母さんと笑点を見ている様子

――とは言っても、ご両親も佳子さんとの生活が楽しかったのでは?

佳子さん:いえ、ご両親からはずっと、「出ていってほしい」と言われ続けていました。「あなたが嫌いなわけじゃない。英和と一緒に東京にいたらいいじゃないか」と。よく考えたら、私も東京にいたらよかったんですよね。かずくんは大阪に帰ってきても全く実家に帰ってこないので、かずくんの両親と私、3人の生活していたんです。もし今、うちの子どもたちのところに私みたいな人がおしかけて来たら、「なんで! 出てって!」ってなります(笑)。なので、赤井のご両親には本当に悪いことをしたな……と、今でも思います。

――出会いから半年までのお話がすでにとても濃いですね(笑)。その生活から、結婚までにはどのような道のりがあったのでしょうか。

佳子さん:子どもができて、お義父さんが「うちにも娘がいるから、親の気持ちになったら中途半端な状態にはしておけない」と言って、婚姻届けをもらってきてくれたんです。私たちが書いたものを出しに行ってくれたのもお義父さんです。本当に、嘘がなく、包み隠さずなんでも教えてくれる方で、ある時、「お義父さんとお義母さんはちゃんとしているのに、英和さんはどうしたんでしょうか?」と聞いたら、「あいつは、独自やねん」て言っていましたね(笑)。

赤井さん:えっ? そうなん? そんな話したん?

佳子さん:そう言ってたよ。

――お二人は結婚してどのくらいですか?

赤井さん:結婚30年です。入籍の日、結婚式の日、披露宴の日。記念日が3つあるんです。

佳子さん:入籍は、お義父さんが役所に出してくれて、結婚式は1月10日でした。それが、両家初めての顔合わせ。私の両親が初めて大阪に来たんですけど、祝福ムードはないぎくしゃくした結婚式でした。かずくんだけが酔っぱらって楽しそうで(笑)。今ひとつ盛り上がりのない結婚式でした。そこから、私たちの結婚生活がスタートしたんです。


お二人の出会いから結婚までのストーリーがとても濃く、お話を聞きながら驚きの連続でした。佳子さんの一目惚れからはじまったお二人の関係。次回は、夫婦関係、子育てに対しての考えについてのお話です。
 

前編:(当記事)“自分の力では這い上がれない穴に落ちたような一目惚れ”だった。赤井英和・佳子夫妻が語る衝撃的な出会い
中編:
赤井英和・佳子夫婦が語る。結婚30年「夫婦喧嘩は一度も無い」裏にある“意外な理由”とは
後編:【3/16(水) 17時公開予定】「あまり怒らんとって…。」赤井英和・佳子夫婦が語る“家庭円満の秘訣”
 

赤井図鑑』は扶桑社より発売中です。

赤井図鑑出典:www.fusosha.co.jp

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