5:“素敵家事”はイベントと捉える
手抜き・時短は多いにOK! でも、ご自身の中で、手抜きをしている自分が嫌という方もいますよね。例えば「季節のご飯を子どもに伝えたい」など、自分がやってあげたい、こういう自分でありたいというところのずれで苦しんでいる方もいます。
そこでおすすめなのは、そのずれを月に1度でも満たしてあげること。要はイベントとして捉えるんです。日々の家事と特別な家事をごちゃまぜにすると、普段それができていないことに苦しくなるかもしれない。だからラインを引きましょう。イベントなのですから、普段はやる必要のないことだと割り切ることが大事です。
例えば、「旬のものをふんだんに使って季節を感じる食卓にしたい」という理想があったとします。でも実際はいつも定番の野菜や肉ばかりのメニュー……、と落ち込むことはありません。秋になったら一日だけがんばって栗ご飯を作ってみる。もちろん大変ですが、イベントDAYとしてそこを頑張ると、「普段は適当だけど、栗ご飯は作った」という事実で自分を満たしてあげることができます。
人によっては「いつもがさつにしまっている洋服ダンスの中をキレイに整頓する」、「普段は食洗器対応のお皿しか使わないけれど、たまにはキレイな小皿を沢山使って美しく盛り付ける」など、さまざま。自分の中の憧れているポイントに絞って、「いつもではないけれど、やるときにはやれる私」を味わってみてください。
PROFILE
知的家事プロデューサー本間朝子さん
自身が仕事と家事の両立に苦しんだ経験から、家事の効率化に役立つメソッド「知的家事」を考案し、メディアや講演等を通じて提案している。TV、雑誌、ラジオ出演、講演多数。著書に『写真でわかる!家事の手間を9割減らせる部屋づくり』(青春出版社)『ゼロ家事』(大和書房)『ムダ家事が消える生活』(サンクチュアリ出版)ほか多数。
NEWS
この秋、新たな試みとしてオンラインサロン「家事トモ☆サロン」をスタート。オンライン上で仲間と交流を深めながら、一緒に家事や片づけをしたり、情報交換が楽しめる場を10月1日からオープン。詳しくはブログのお知らせに掲載。オフィシャルブログオフィシャルブログ https://ameblo.jp/titeki-kaji
自分のことを「上手く家事ができない私はダメな主婦だ」と思い込んで落ち込んだり、イライラしてしまうと、余計に家事がおっくうになってしまいますよね。「ハッピーに!」とまではいかなくても、フラットな気持ちで家事と向き合えるように、休む時間を設定したり、日々の家事と特別な家事に線引きをしたりして、家事のレベルを調整することが大事なんですね。そして、一番大切なのは、自分や家族が笑顔でいること! それを忘れずに、ほどほどに家事をまわしていきましょう。
TEXT:長谷川真由美
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