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家事を「ママのため」に手伝う男性、「子どものため」だから当然の女性 #男性から見た夫のトリセツ

家族・人間関係

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2021.03.07

こんにちは、日本唯一の家事シェア研究家の三木智有です。 あなたのパートナーは「家事」も「育児」なんだと、ちゃんとわかっているでしょうか? もしも「子どもと直接関わること」を「育児」だと思っていて、育児には積極的だけど、家事については全然協力的じゃないっていう場合、あなたのパートナーは「家事」も「育児」であるということを、知らない可能性があります。

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連載:男性から見た夫のトリセツ

「家事」と「育児」は別ものか?

「家事育児」という言い方から、家事と育児ってべつのことって考えがちです。
とくに普段家事をしないという夫は、「子どもと直接関わること」を「育児」だと考えてしまいがち。外では「イクメン」とチヤホヤされるけど、妻からはモヤモヤされているパパなんかは「子どもと直接関わること」以外を育児だと想像もしていないことがあるのです。

でも子どものいる家庭であれば、家事は紛れもなく育児です。
「料理も? 洗濯も? 掃除も? それも育児?」
そうです。それもこれもちゃんと育児です! 別に離乳食を作ること、子どもの沐浴をすることなどを指して育児というわけではありません。

家事は子どもがいると「絶対」になる

子どもがいなければ、外食が続いても、飲みに行っても、お弁当が続いても別に構わない。洗濯物を一日に2回も回すことなんてありえないかもしれない。掃除や片づけが少しくらい滞っていたって、さほど汚れも散らかりもしないかもしれない。けれど、子どもがいるとそうもいかなくなるのです。

大人だけの生活だと「まぁいっか」で済むことが子どもがいると「絶対」になるんですよね。
実は家事はその8割が、マイナスになった状態をゼロに戻す作業です。マイナスとは、散らかったり汚れたりということ。
それらをもとに戻していく作業が家事のほとんどなのだとしたら、日々の生活の中でマイナスを増やさないということが、家事を楽にするためのコツにもなります。

子どもは、楽しく遊んでいるだけで家事のマイナスを爆発的に増やしていきます。

それだけではありません。

赤ちゃんを抱えていると、普通に家事をすることが難しくなります。
ベビーカーでスーパーに行けば「なんでスーパーが地下にあるの!」といちいちエレベーターを待たねばならないもどかしさにイラつくかもしれない。抱っこで買い物に行けば帰り道に重さでヘタるかもしれない。
ご飯をのんびりと味わって食べるなんて、普通のことがちっともできない日々が続くかもしれない。食事の度にテーブルから床までいちいち拭くはめになるかもしれないですよね。
哺乳瓶の煮沸。おむつ用ゴミ箱のゴミ捨て。スタイや食事用エプロンの洗濯……
数え上げればキリがないほどの”家事”が生まれます。これらをすることで、子どもは安全な環境の中で成長することができるのです。
子どもと直接触れ合うことではないかもしれませんが、家事をすることはちゃんと育児の一環なのです。

家事は育児の一部である

家事をすることは「忙しいママを助けるため」と思っているパパがまだまだ多いです。
それはそれでとても大切なことですが、家事は「ママのため」にすることと思っているようでは、パートナーとしては物足りない。
家事は、「生活をともにする人の最低限の営み」と言いたいところですが、家事を苦手とするパパは抵抗するかもしれません。

だったら、もう少しライトに「家事をすることは、子どものためになる」と思ってもらえたらいいですよね。

家事も育児であるって知ってもらうために

まずは「パパが家事をしてくれているから、わたしは子どもとまっすぐ向き合える時間ができてる」というところから伝えてみて下さい。

家事をしながら、子どもと向き合うのはなかなか難しくて、つい後回しになってしまいがちです。抱っこしてほしかったり、構ってほしいという要望を「パパが家事してくれているから」叶えてあげられると、思ってもらうのです。
もちろん、逆もあります。「ママが家事している間こそ、パパが子どもとまっすぐ向き合う時間」です。

こうした育児の協力関係からお互いの認め合いをはじめて、少し慣れてきたら、お互いの休憩時間も捻出しあうようにしてみましょう。

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