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【週末の作り置き】「旨さ引き立つ万能料理」 新玉ねぎの重ね煮

料理・グルメ

2021.03.20

自然食研究家の山田 直です。時間のあるときに切って火を通すだけの「重ね煮」はみそ汁やスープ、副菜からメイン料理まですべてにアレンジ可能なので「最強の作り置き」と呼ばれます。今週は今まさに美味しい「新玉ねぎ」を使った重ね煮をご紹介いたいします。 うま味たっぷりで冷蔵庫にあると大活躍の万能料理で1週間を乗り切りましょう!

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連載:週末にまとめて作る栄養ご飯の元!最強の作り置き「重ね煮」

薄いベールのような皮と瑞々しさ。辛味が少なく、生でシャキシャキの食感が味わえる新玉ねぎ。たくさんゲットしたら残りは重ね煮にして、その生まれたての優しい甘みを引き出してみても美味です。

玉ねぎは旨味、甘み、辛味のバランスが良く、重ね煮にすると他の食材の美味しい要素をそっと引き立ててくれます。今回はそんな玉ねぎがメインの重ね煮なので、遠慮なくたっぷり入れて、その万能さを確かめてみてくださいね。冷蔵庫にあると本当に重宝する重ね煮です。まずはベースの重ね煮を作っていきましょう。

新玉ねぎの重ね煮

新玉ねぎの重ね煮

【材料】

  • にんじん‥‥‥    80g   細めの千切り
  • 玉ねぎ‥‥‥‥    600g   5mmスライス
  • きのこ‥‥‥‥    150g   2.3mmスライス※
  • 差水‥‥‥‥‥‥  50cc


※しいたけ・エリンギ・えのき・しめじなど、きのこを何種類か混ぜると味わいが増します。えのきは半分にカットして手でさき、しめじも大きければ手でさきます。


【作り方】

  1. 鍋底に塩を3本指でひとつまみ振り、きのこ→玉ねぎ→にんじん→の順に重ねてから、上にもひとつまみ塩を振る。
  2. 差水をしてから蓋を閉め、極弱火にかける。
  3. 15〜20分くらいで野菜から水が出て来て対流が起こります。
  4. 良い香りが立ってきたらにんじんを食べてみて、ある程度柔らかくなっていたらそっとかき混ぜて出来上がり。

タッパーなどに移して冷まし、冷蔵庫で保存します。

※3~5日くらい保存可能です。
※使い切れない時は小分け冷凍し、そのまま味噌汁などに使えます(冷凍の場合1ヵ月程度保存可能)
基本の重ね煮が作り方のベースになります。

美味しくするワンポイント

玉ねぎからたっぷり旨味水が出て来ますので、重ね煮とよく絡めて使いましょう。食感のお好みですが、玉ねぎがクタクタになるくらい重ね煮しても旨味がたっぷり出て美味しいです。

重ね煮アレンジ1: 新玉ねぎとじゃがいものサブジ

新玉ねぎとじゃがいものサブジスパイスを効かせたサブジも、重ね煮を使って簡単な一品に。

【材料2人分】

  • 新玉ねぎの重ね煮‥‥‥200g
  • じゃがいも‥‥‥‥‥‥100g
  • にんにく‥‥‥‥‥‥1片
  • しょうが‥‥‥‥‥‥同量
  • 酒‥‥‥‥‥‥‥‥‥大さじ1
  • 塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥小さじ1/4
  • カレーパウダー‥‥‥小さじ1〜2
  • しょうゆ‥‥‥‥‥‥大さじ1〜1と1/2
  • ごま油‥‥‥‥‥‥‥大さじ1


【作り方】

  1. フライパンにごま油を引き、みじん切りのにんにくと同量のしょうがを弱火で炒め、香りを出したら酒を入れます。
  2. 3mmくらいのイチョウ切りにカットしたじゃがいもを入れ中火で炒め、重ね煮も入れてさらに炒めます。
  3. 塩とカレーパウダーを入れ、よく混ぜたらしょうゆを絡ませて出来上がり

重ね煮アレンジ2: 新玉ねぎの豆乳みそスープ

新玉ねぎの豆乳スープ新玉ねぎの甘さを活かしたスープ。胃がほっこり休まります。

【材料2人分】

  • 新玉ねぎの重ね煮‥‥‥‥200g
  • 豆乳‥‥‥‥‥‥‥300ml
  • 白みそ‥‥‥‥‥‥大さじ2

(無ければみそ)

  • 菜の花(茹で)‥‥ 適量
  • 塩こしょう‥‥‥‥ 適量

【作り方】

  1. 鍋に豆乳を入れ、沸騰させないように中火で温めます。
  2. 新玉ねぎの重ね煮を入れさっと温めたら白味噌を溶かし、茹でた菜の花をのせこしょうを出来上がり。

重ね煮アレンジ3: 新玉ねぎのすき焼き丼

すき焼きがっつり食べたい時でも重ね煮を入れればヘルシー丼に。

【材料】

  • 新玉ねぎの重ね煮‥‥‥‥200g
  • 牛(豚)肉スライス‥‥‥150g
  • ねぎ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1本
  • 焼き豆腐‥‥‥‥‥‥‥‥1/2丁
  • 糸こんにゃく‥‥‥‥‥‥1/2袋
  • 卵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2個
  • サラダ油‥‥‥‥‥‥‥‥適量

(割下)

  • しょうゆ‥‥‥‥‥大さじ3
  • 酒‥‥‥‥‥‥‥‥大さじ2
  • みりん‥‥‥‥‥‥大さじ2
  • 砂糖‥‥‥‥‥‥‥大さじ1.5
  • 水‥‥‥‥‥‥‥‥大さじ2

【作り方】

  1. フライパンにサラダ油を引きお肉を炒めます。
  2. 食べやすい大きさに切った焼き豆腐、糸こんにゃく、ねぎを加え、よく合わせた割下を入れ、沸いたら蓋をして弱火で煮込みます。
  3. 新玉ねぎの重ね煮も加え、程よく染み込んだら出来上がり。どんんぶりにご飯、すき焼きを盛って、卵を落としていただきます。

***

新玉ねぎの重ね煮は本当に使いやすく、いろんな料理に入れても邪魔をせず、旨味を足し、栄養価もグンと上がります。

味噌汁のベースはもちろん、カレー、シチュー、スープ、煮物、炒め物、さっと和物に入れても合いますね。新じゃがなど初々しい食材と合わせて、春のほのかな甘さ、軽やかさを味わってみてください

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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著者

山田 直

山田 直

神奈川の写真学校卒業後、作家活動をしながら横浜でホテルサービス勤務。3.11の地震を契機に仕事を辞め、ヨガとマクロビオテックを学ぶ。 後に、オーガニックレストランのキッチンに入り、重ね煮と出会う。その野菜の美味しさに深く感動。学びを深める。 現在は、東京、横浜、湘南エリアにてヨガ講師の仕事ヨガをメインに活動し、イベント、WSにて、重ね煮やオーガニックの料理を伝えている。

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