蔵などで寝かせていない今年とれたての新じゃがいもは、小粒で身も皮も柔らかく、水分量が多い・香りが高いなどの特徴があります。ビタミンC含有量も多いそうです。皮ごとまるまる食べることで、食物繊維も栄養も逃さずたっぷり摂取でき、高いデトックス効果が期待できます。
茹でてバターを塗って皮ごとさっと食べても美味しいのですが、重ね煮にして水々しさと香りを鍋全体にまわすと、とてもしっとりしたそのままでも美味しい重ね煮になります。ポテトサラダもホクホクというよりもクリーミー。菜の花などの春の苦味のある食材と合わせて、華やかにアレンジしていきましょう。
まずは、ベースになる重ね煮を作っていきます。
新じゃがいもの重ね煮
【材料】
- にんじん‥‥‥‥ 80g 千切り
- 玉ねぎ‥‥‥‥‥ 150g 千切り
- 新じゃがいも‥‥ 600g 5mmいちょう切り
- きのこ‥‥‥‥‥ 150g 太めのカット※
- 差水‥‥‥‥‥‥ 50cc
※しいたけ・エリンギなど、食感が出るきのこを何種類か混ぜると味わいが増します。
【作り方】
- 鍋底に塩を3本指でひとつまみ振り、きのこ→新じゃがいも→玉ねぎ→にんじんの順に重ねてから、上にもひとつまみ塩を振る。
- 差水をしてから蓋を閉め、極弱火にかける。
- 15〜20分くらいで野菜から水が出て来て対流が起こります。
- 良い香りが立ってきたらじゃがいもに串を通して、ある程度柔らかくなっていたらそっとかき混ぜて出来上がり。
- タッパーなどに移して冷まし、冷蔵庫で保存します。
※3~5日くらい保存可能です。
※使い切れない時は小分け冷凍し、そのまま味噌汁などに使えます(冷凍の場合1ヵ月程度保存可能)
※基本の重ね煮が作り方のベースになります。
美味しくするワンポイント
気にならなければ、新じゃがいもの皮はそのまま使いましょう。煮込みすぎると柔らかい新じゃがいもが崩れてしまうので、串が入ればもうOKです。
重ね煮アレンジ1:新じゃがいもとアスパラガスのにんにく炒め
【材料2人分】
- 新じゃがいもの重ね煮‥‥‥300g
- アスパラガス‥‥‥‥3本(約100g)
- にんにく‥‥‥‥‥‥‥1片
- しょうが‥‥‥‥‥‥‥同量
- 酒‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥大さじ1
- サラダ油‥‥‥‥‥‥‥大さじ1と1/2
- 塩こしょう‥‥‥‥‥‥適量
- しょうゆ‥‥‥‥‥‥‥小さじ1
【作り方】
- アスパラガスを軽い塩水で1分半ほど茹でて、3〜4cm幅に切っておきます。
- フライパンにサラダ油を引き、弱火でにんにく・しょうがを炒め、香りが立ってきたら酒を入れ馴染ませます。
- 新じゃがいもの重ね煮と1を入れ炒め、塩こしょうとしょうゆで味を整えて出来上がり。
重ね煮アレンジ2:菜の花のポテトサラダ
【材料2〜3人分】
- 新じゃがいもの重ね煮‥‥‥200g
- 菜の花(ゆで)‥‥‥‥‥‥50g
- マヨネーズ‥‥‥‥‥‥‥‥30g
- マスタード‥‥‥‥‥‥‥‥小さじ1〜2
- 塩こしょう‥‥‥‥‥‥‥適量
【作り方】
- 菜の花を軽い塩水で1分半ほど茹でて、冷めたら軽く水を絞って1cm幅でザクザク切っておく。
- ボールなどに新じゃがいもの重ね煮を入れ、フォークの背でじゃがいもを荒く潰します。
- 2にマヨネーズとマスタードを入れよく混ぜ合わせ、菜の花も入れてさらに混ぜ、塩こしょうで味を整えて出来上がり。
重ね煮アレンジ3: 新じゃがいもとたらの味噌煮
【材料2人分】
- 新じゃがいもの重ね煮‥‥‥200g
- たら‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2枚
- ごま油…………………………大さじ1
(調味料)
- みそ‥‥‥‥‥‥‥‥大さじ2
- しょうゆ‥‥‥‥‥‥小さじ1
- 酒‥‥‥‥‥‥‥‥‥大さじ2
- 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥200ml
【作り方】
- 鍋にごま油を引いて、たらを両面焼きます。
- 1に新じゃがいもの重ね煮を入れ軽く油を回して、調味料を入れます。
- 蓋をして弱火で煮込み、煮汁が半分くらいになったら出来上がり。
- お好みで七味、バターなどを加えてください。
まとめ
新じゃがいもの重ね煮は淡白な味わいなので、少しコクのあるものと合わせて食べるとバランスがいいですね。チーズを振ってオーブン焼きにしたり、オイル焼きにしたり、バターを軽く加えたり。お味噌汁に入れても香りがたって美味しいです。
食物繊維がたっぷり入ってますのでデトックスもバッチリ。さらに菜の花やたらの芽などの春苦野菜と合わせれば、カラダの中の余分なものの排泄も進めてくれます。春の香りを楽しむ重ね煮、是非試してみてください。