教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん
株式会社コレット代表取締役。心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。著書に『自分の気持ちがわからない沼から抜け出したい』(KADOKAWA)がある。
自己肯定感が高い人に共通する「口癖」
自己肯定感を高める言葉は様々ありますが、今回は自己肯定感の高い人が共通で使っている厳選した言葉や口癖を3つお届けします。
「大丈夫、なんとかなる」
あなたが大ピンチになった状況を想像してみてください。自分に対して「もう無理だ」と声をかけた時と、「大丈夫、なんとかなる」と声をかけた時の感情には、どのような違いがありますか? なんとかなると思うと、私たちの脳は“なんとかしよう”と解決策を探し始めます。
明石家さんま氏の有名な言葉に「生きているだけで丸儲け」がありますが、まさにおっしゃる通りで“生きていればなんとかなる”のが事実でもあります。
- なんとかなると思う
- なんとかしようと答えを探す
- なんとかなる
- 結果、自己肯定感がつく
……これが、自己肯定感が高い人のサイクルです。
まずは1のなんとかなる言葉を自分に使ってあげることから始めましょう。
「〇〇で幸せだな~」
自己肯定感を高めるには、いいこと探しにフォーカスする脳の使い方をすると、自然と自分で良い循環をつくれるようになります。
些細な事でも「幸せだな~」と自分の幸せを味わうことで、今日も幸せだ、私の人生は恵まれている、自分はツイている人間だと実感できるようになります。「〇〇だから幸せだな」の文章を意識してつくってみましょう。
「ご飯が美味しい、幸せだな」
「コーヒーの香りがいい香り、幸せだな」
「布団があったかい、幸せだな」
「店員さんの接客が素晴らしくて幸せだ」
たくさんの幸せや温かさに囲まれているラッキーな人生だと気づけます。自分は幸せな人間だという言葉を使いながら、日々事実を確認していきましょう。
「ここまで成長できた」
自分のダメなところばかり見ていては、自己肯定感を高めることはできません。
私たちは大人になってからも一生を通して様々な経験をして、日々成長しています。失敗や思い通りにならないことも、大切な経験で学びや成長の一部なのは、まぎれもない事実です。
だから何かあっても「また成長できた」「ここまで成長できた」「また成長できる」こんな言葉であなたののびしろを伸ばしてあげましょう!
自分に掛ける言葉で自己肯定感は確実に高まる
「イチゴ」と口に出してみてください。あなたの頭の中にはイチゴのイメージが出てきませんか? 私たちの脳は、言葉を受け取り、そのイメージを出す機能があります。
自己肯定感が高い人は、高くなるような言葉がけを自分でしています。人からもらおうとしているのではありません。“自分でしてあげている”のがポイントです。
言葉がけはいつでも自分で変えられます。まずはどんな言葉を選んでいるのか、見直してみましょう。