家にいないパートナーを「あて」にするのはさっさと諦める
家事シェア研究家の言葉とは思えないかもしれませんが、仕事などで帰りが遅い人の帰りを心待ちにしていても家庭はまわりません。「あて」にするのはさっさと諦めましょう。
パパとシェアする方法を模索するよりも、外部サポートを有効活用するための方法を模索する方に切り替えます。
でも、これはパートナーとの「関係」を諦めるということではありません。
絶対に諦めちゃいけないパートナーとの「関係」
矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、パートナーとの関係は絶対にあきらめてはダメです。家事育児を回すための「人手」としては、パートナーをあてにするのを諦めたとしても、パートナーとの信頼関係まで手放してはいけません。
家事育児を回すためのチームから、パートナーを除外しないようにしましょう。外部サポートを使いながら、パートナーとの関係性を育むために必要なことをご紹介します。
家事育児はひとりで回せるものじゃなく、チームで回す必要があることだということ
「あなたもチームの一員です」このことを必ず夫婦で共有しておきましょう。
「家事育児はひとりでは回せない」数多くのママたちの嘆きが、それを証明してくれています。無理である、ということを徹底して共有することで外部サポートをつかうことへの抵抗感を夫婦ともになくしていくのです。
「あなたは黙ってて」でも「夫に内緒で」でもないのです。
家計の中からどのくらいを「チーム」に回せるかを共有する
家事代行を頼むのも、便利家電を揃えるのも、すべてお金がかかります。
中にはそうした予算を「ママがひとりで請け負っている」なんてご家庭もありますが、それは絶対NGです。そつなくこなしているように見えてしまって、大変さが伝わりにくくなります。ワンオペを強いることが「どれほどのコストに繋がるか」ということは絶対に夫婦で共有しておくべきです。
「時間」は夫婦の共有財産です。結婚して子どもが生まれれば、残業をしたり遊びに行ったりと自分の時間を自分のためにつかうことは、相手に負担を負わせている上で成り立つこと。その負担を軽減させるために、何かしらのコストがかかることは当然なんです。
そのことをちゃんと認識しあえなければ、家族は「チーム」になっていくことができません。
よくありがちな「パパ」 VS「 ママ&子」という対立構造をつくらない
家庭の中に対立構造をつくってしまうと、ますますパパは家に帰ってきづらくなってしまいます。パパの手がなくても、家事育児が回るような仕組みを整えることと、パパを不要な存在にすることは全く意味が違うのです。大切なのは、忙しい中でもなるべく時間をつくって、子どものことなどを話しすること。
パパがいないところで、パパの悪口を子どもに言う、なども絶対にダメです。チームメンバーの陰口をチーム内でたたけば、チームが崩壊するのは火を見るより明らか。チームを作れずに、本当に独りだけですべてを担っていると、悪口だってついつい出てしまいます。
とにかく自分の気持と身体にゆとりを持てるように。躊躇せずに、活用できるものは活用するようにしましょう。