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家族のルールを決めてみたら、ルールにならなかった話 #男性から見た夫のトリセツ

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2020.09.27

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連載:男性から見た夫のトリセツ

守れる家族ルールの作り方②一緒に考える

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課題が共有できたら次のステップ。
それは「ルールを一緒に考える」ことです。

「〇〇だからこうして!」というよりも「〇〇だからこうしよう!」と、家族で決めなければそのルールはしょせん、自分以外の誰かが決めた気が向けば守ればいいもの、という程度にしか理解してもらえない。

自分のルールを押し付けるのではなくて、相手も守りやすい方法を一緒に考えていきます。

家族のルールなので、100%自分の思い通りにはならないこともあると思います。
「背表紙をキチンと揃えて収納して欲しい」と思っても「床に置きっぱなしにしないで、とりあえず本棚に放り込む」のが精一杯だったり。
「カバンをクロゼットに毎日ちゃんとしまって欲しい」けど「リビングにカバン置き場を設置」という方法で落ち着くこともあるかもしれません。

家族とは言え、やっぱり人と人が一緒に暮らしているのですから。
施設やなんかのようにキッチリとは行かないかもしれません。それでも、最初に共有しあった課題が少しでも軽減されるのなら、十分な第一歩だと思うのです。

守れる家族ルールの作り方③うまくいかなかったら考え直す

そして最後のポイント。これは、決めたルールを継続させていくために大切なことです、
それは「ルールは作り直せるし、いつでも絶対守らなくちゃいけないものではない」ということ。

色々と話し合って決めたルールも完璧ではありません。
「先に帰ってきた人が洗濯物を取り込む」と決めたものの、「実際取り込んでるのママだけじゃん!」みたいなことってよくあります。
そうしたら「交代制」にしてみたり「干すのはパパ、取り込むのはママ」ってしてもいい。
トライアンドエラーを繰り返しながら、ベターなルールを探っていくのです。

そして、ルールは守れないこともある、というゆるーい認識も大切です。
「ルール」と言うと強制力の強いイメージを持つかもしれません。「決めたからには守らなきゃ」と。
でも、どうしても疲れているときは本棚に本を戻すのが億劫なときもある。
部屋干ししっぱなしの衣類をしまう気力がないときもある。

なので、ルールは「家族で守るべき最低限のマナー」と置き換えて考えてみてください。
家族が心地よく暮らすためには、守ったほうがいいことだけど、守れないときはしかたがないね、と笑い合うのです。

このゆるい塩梅が、快適なルールを長続きさせるための秘訣になります。

三木 智有
NPO法人tadaima!代表 日本唯一の家事シェア研究家 子育て家庭のためのモヨウ替えコンサルタント。初の著書『家事でモメない部屋づくり(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)』は好評発売中!

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三木智有

三木智有

NPO法人tadaima!代表 日本唯一の家事シェア研究家/子育て家庭のためのモヨウ替えコンサルタント。著書に『家族全員自分で動く チーム家事』がある。

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