問題:「過半数を超えた」どこがおかしいがわかる?
「過半数を超えた」どこがおかしいかわかりますか?
違和感を覚えないで、気付かずに使っている方もいるのではないでしょうか。
正解をチェック!
答え「意味が重複している」
「過半数」と言った時点で、半数を超えていることは明確です。そこに「超える」という言葉を加えることで、同じ意味を二重に繰り返しているんです。これを「二重表現」というのですが、この場合の正しい文は「過半数だった」。これだけで、十分正しい意味を表現できます。
同じような二重表現の文章は、他にも
「後で後悔する」
「頭痛が痛い」
この二つも、よく見ると同じ意味を二度繰り返しているんです。文章にすると間違いに気が付きやすいのですが、話し言葉だと、つい雰囲気やその場流れで、知らない間に使っている場合も。
そうならないためにも、会話の中で感じるちょっとした違和感を大切にしましょう。「なんだか言い方が、周りくどいな……」と感じたり、「この人気がついてないな……」という周りの人の嘲笑に似た視線を感じたら、気がつかないうちに、あなたは二重表現を使っているのかもしれません。
文/池田ゆき
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