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便秘対策は「する」のではなく「しない」ことが重要!便秘気味のときにNGなことは

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 便秘対策
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連載:女性の体にマストな筋トレ「フランス式膣トレ」でキレイに!

気を付けたい!輸入された美容健康法

実践している便秘対策の中で、一番多かった回答は「水分をよくとる」というものでした。「水分をしっかりとる」という美容法はハリウッドセレブも実践しているときいたことがありませんか? 実はこの方法、欧米から伝わった美容方法なのです。

欧米の食生活はパンが主体のものが多く、1食の中での水分量が少ない人が確かに多いのでこの方法は有効かもしれません。それでは日本人はどうでしょうか。主食であるお米は水分を多分に含み、お味噌汁など汁物を一緒に食べた場合、パンなどを主食にした欧米食と比べると圧倒的に食事でとれる水分が多いように思います。

和食主体の女性が「健康に良いから」とさらに毎日何リットルものお水を飲んで、実は体調を崩している方が実はいるんです。

もちろん日々の運動量や汗の量なども考える必要があります。ダイエットのために、かなり食事を制限している場合は、水分摂取はいつもより多くしなければなりません。2L以上というのもうなずけます。ただし、そうではなく普通に生活している場合は、誰にでも有効な美容法ではないということも知ってもらいたいのです。

便秘対策にサプリメントを飲んでいる方へ

便秘対策にサプリメントを飲んでいる方もいらっしゃるでしょう。特に乳酸菌系のものに関しては、人種など人によって腸内細菌はかなり違うとされています。乳酸菌系のサプリメントはそういった意味でとても難しいと考えています。

ヨーグルトにも同じようなことが言えます。アメリカでは現在服用1回で20種類近い乳酸菌が何十億も入ったサプリメントが今とても流行っています。これに関してはとても個人的な見解ですが、私は人気のあるものを定期的にことごとく試していますが、私にはどれも効きません。正攻法として日本人の方には「ぬか漬け」をおすすめしています。非常に万能ですし、ぬか漬けでしか取れない乳酸菌が実際に存在していて、日本人には合っていると思います。サプリを毎回購入するよりぬか床なら日本のスーパーで売られていますので、ゼロから作る必要もないですし、相対的に効果が出やすいはずです。

それから、便秘対策としてのスムージーは合う人には合いますが、単におなかを壊して下してしまっているだけの方も多いです。これは日本人だけでなく欧米人にも言えます。また大陸系のアジア人の方にも多いのですが、食物繊維が重要と生野菜を大量に召し上がる方がいますが、そもそも体質に合わない方がいます。これも便を見ながら考え直すべきタイプの方がいらっしゃるかもしれません。

 

自分の「便」から学ぶことが大事 

いずれにしても、「口に入れる」タイプの便秘対策をされている場合、最もわかりやすいのは、便の状態が「気持ちの良いくらい1本のバナナ型」であるかを物差しにして結果を見るといいと思います。ビチャビチャだったり、固すぎたり、小さなコロコロした状態のものだった場合、どれも何かが自分には合っていない証拠です。その場合、「便秘対策として口に入れているものが悪い」のか、「普段の食生活の中に潜んでいる何かが自分には合わない」のか、それは「自分で」見極め判断しなければなりません。どんな状態でもとりあえず毎日排出できていれば良いというのもデトックスという意味では便秘対策になっている気もしますが、何かが合っていないというのも事実なのです。それは長い目で見ると健康を害す原因になったりもしますから、注意深く観察するのをお勧めします。

それから食事を通して、自分の体質や自分の身体の労わり方を知ることがとても大切です。毎日快調なバナナ型の1本が出せる。これが当たり前になると本当に楽ですよ。そして、そうでない便が出たり、排泄がない日などは、どのようなことに気を付けようか、どこか身体が疲弊しているわけですから、労わる食事の献立を考えるわけです。そしてその理由を考えましょう。家族の献立まで道連れにするわけにいかない場合もあるでしょうが、少なくとも自分の食事を1,2食減らすやり方が合っている日もあるでしょうし、ごはんとお漬物とお味噌汁と梅干しだけが良い場合もある。いずれにしても人それぞれ、その時々の体調によって異なることを忘れないでください。その日のあなたの身体にとっては素食こそご馳走になる日もあるわけです。

便は体からのメッセージ

私が、普段気を付けていることは、健康的で、完璧な生活スタイルを毎日確実に維持することではありません。

ある程度、無理をしたり、ジャンクフードや、暴飲暴食すら思いっきり楽しむことも人生には必要だと思っています。だからこそ、便秘の対策を見直してみると、自分の体質に気づけることが大いにあります。だって毎日の便がそれを証明してくれるのですから。今回のアンケートを通してSaitaの読者さんはバランスの良い食事を心がけていると感じました。そうであれば、ほんのちょっとしたエクササイズの時の意識を持つことと、口から召し上がるものに関しては、自分が好きなモノものと自分に合っているモノものが違うことを積極的に知ってもらいたい。もしかすると生活を楽にしてくれるきっかけになるかもしれません。

もちろん、好きなものを排除する必要性に気づくかもしれないけれど、毎日完璧な食卓を作る必要がないことにも気づくかもしれない。ある程度セーブしないとならないといけない物があることは決してマイナスなことだけではありません。情報が多すぎて何が良いか分からなくなりがちな時代ですが、大切なことは案外身近な「便」や「おなら」みたいなことが自分に教えてくれたりします。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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著者

ベルジェロン容子

ベルジェロン容子

アメリカ、フランスを中心に活躍するパーソナルトレーナー。フリーアナウンサー中村江里子氏をはじめ、パリの名だたるセレブ達を担当。43歳、3児(2,5,8歳)の母。 著書「フランス式1分膣トレ」(学研) はベストセラーに。アジア各国で翻訳版も発売予定。最新情報はInstagramにて。

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