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【さば缶食べ比べ】同じトマト煮でも個性はさまざま!おすすめのさばのトマト煮は?#缶詰博士の缶詰名缶(鑑)

料理・グルメ

 N 【同じトマト煮でも個性さまざま】さばのトマト煮3品を食べ比べ

2021.05.16

みなさん缶にちは! 缶詰博士の黒川勇人です。1日平均3缶は缶詰を食している缶詰フリークの私が自信をもってオススメする缶詰! 今日はさばをトマトで煮込んだ缶詰3品を取り上げます。この数年でさば缶の味付けが増えており、トマト煮もそのひとつ。それぞれ味にどんな違いがあるのか徹底比較しましたよ!

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連載:缶詰博士の缶詰名缶(鑑)

トマトの味がもっとも濃厚「さばのトマト煮」

缶詰

缶詰さばのトマト煮 150g 292円(税込)

トマトソースがもっとも濃厚なのはマルハニチロ「さばのトマト煮」。トマトのプロフェッショナル企業・カゴメ製の南欧産トマトペーストを使っていて、例えて申せばホールトマト缶をひたすら煮込んだような味だ(ひたすら煮込んだことがない人は妄想してください)。
素朴だけど、トマト本来のうま味が堪能でき、脂の乗ったさばと違和感なくマッチしているのがスゴ技。トマト好きならこれがオススメであります。
なお、ダイスカットされたじゃがいもも入っているので、ちょっとした一品料理に仕上がってます。

もっともイタリアンな味わい「さばのトマトパッツァ」

缶詰

缶詰さばのトマトパッツァ 90g 30缶3900円(税込、1缶当たり130円)

極洋「さばのトマトパッツァ」は、イタリアのアクアパッツァ(水とオイルで魚を煮る料理)からヒントを得たんだろうなーと推測できる品名であります。
カゴメ製の濃縮トマトを使っているけど、前出の「さばのトマト煮」ほど濃厚じゃない。それよりも特徴は味付けにあって、ガーリックの風味がしっかり利いているのだ。白ワインやパプリカも使われ、後を引く甘みもある。イタリアンが好きな人ならこれがオススメ!

さばの存在感がもっとも強い「鯖トマト煮」

缶詰

缶詰高木商店 鯖トマト煮 190g 313円(税込)

銚子漁港にほど近い場所にある高木商店は、同漁港で水揚げされる新鮮な青魚を使った缶詰が得意。なので同じトマト煮を造っても、さばの存在感が圧倒的に強い。身が大きく、脂が乗ったさばが惜しげもなく入っております。
トマト味は素朴で、マルハニチロ「さばのトマト煮」に近いけど、もっとシンプル。トマトソースの原料を見ても(缶に表記されている)、今回の3品の中でもっとも少ない材料で造られている。さばが大好きな人ならこれ!


今回はさばのトマト煮缶3品を比較してみました。同じトマト煮でもメーカーによって味がまったく違うのが面白く、しかも共通しているのはさばの臭みがまったくないこと。何て素晴らしいんだ日本の缶詰!
みなさんもぜひ、お気に入りの1缶を見つけてください。

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著者

黒川勇人

黒川勇人

日本缶詰協会公認の缶詰博士として、様々なメディア出演や執筆活動で活躍。日々世界の缶詰を食している世界一の缶詰通。 著書に「缶詰博士が選ぶ!「レジェンド缶詰」究極の逸品36」(講談社+α新書)、「旬缶クッキング」(共著・春風亭昇太 ビーナイス)など。

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