トマトの味がもっとも濃厚「さばのトマト煮」
トマトソースがもっとも濃厚なのはマルハニチロ「さばのトマト煮」。トマトのプロフェッショナル企業・カゴメ製の南欧産トマトペーストを使っていて、例えて申せばホールトマト缶をひたすら煮込んだような味だ(ひたすら煮込んだことがない人は妄想してください)。
素朴だけど、トマト本来のうま味が堪能でき、脂の乗ったさばと違和感なくマッチしているのがスゴ技。トマト好きならこれがオススメであります。
なお、ダイスカットされたじゃがいもも入っているので、ちょっとした一品料理に仕上がってます。
もっともイタリアンな味わい「さばのトマトパッツァ」
極洋「さばのトマトパッツァ」は、イタリアのアクアパッツァ(水とオイルで魚を煮る料理)からヒントを得たんだろうなーと推測できる品名であります。
カゴメ製の濃縮トマトを使っているけど、前出の「さばのトマト煮」ほど濃厚じゃない。それよりも特徴は味付けにあって、ガーリックの風味がしっかり利いているのだ。白ワインやパプリカも使われ、後を引く甘みもある。イタリアンが好きな人ならこれがオススメ!
さばの存在感がもっとも強い「鯖トマト煮」
銚子漁港にほど近い場所にある高木商店は、同漁港で水揚げされる新鮮な青魚を使った缶詰が得意。なので同じトマト煮を造っても、さばの存在感が圧倒的に強い。身が大きく、脂が乗ったさばが惜しげもなく入っております。
トマト味は素朴で、マルハニチロ「さばのトマト煮」に近いけど、もっとシンプル。トマトソースの原料を見ても(缶に表記されている)、今回の3品の中でもっとも少ない材料で造られている。さばが大好きな人ならこれ!
今回はさばのトマト煮缶3品を比較してみました。同じトマト煮でもメーカーによって味がまったく違うのが面白く、しかも共通しているのはさばの臭みがまったくないこと。何て素晴らしいんだ日本の缶詰!
みなさんもぜひ、お気に入りの1缶を見つけてください。