第5位「缶つま・マテ茶鶏のオリーブオイル漬け」
国分グループ本社の「缶つま」シリーズは、2010年の発売以来、一貫しておつまみ利用を目的に開発されている。だから「マテ茶鶏のオリーブオイル漬け」もおつまみなんだけど(白ワインに合う)、そのまま食べてしまうのはいかにも惜しい。肉はジューシーで大きいし、たっぷり入ったエクストラバージンオリーブ油も鶏のうまみが溶け込んでいて美味。だから料理素材として使いたくなるのであります。
塩気がやや少ないので、どんな味付けにも変更可能。何ならそうめんにオリーブ油ごとぶっかける、なんてどうですか?
第4位「上海風スペアリブ」
カルディコーヒーファームのオリジナル缶詰「上海風スペアリブ」は、骨付きの豚あばら肉を甘酸っぱい黒酢タレで煮込んだ名品。どんな肉でも骨付きのほうがウマいのは周知の事実で(そうでないという意見はスルー)、とくに缶詰のような煮込み調理の場合、骨に含まれるうまみのおかげで、肉自体のうまみも薄まらないのだ。
最近は登山やソロキャンプなどのアウトドアに必ず持っていき、白ごはんにタレごと乗せて食べてます!
第3位「缶バーグ」
缶詰になったハンバーグだから「缶バーグ」。誠に正しい商品名であります。中身も正統派で、豚肉と牛肉の合挽き肉は粗挽きにして食感を重視。しかも牛肉はA5ランクの松阪牛を36%使用というゴージャスさ! なので温めてからナイフを入れると、切断面からきらきら輝く牛脂がシズってくる。
デミグラスソース味はこってり濃厚な洋食屋さんの味。和風ソース味はしょう油ベースのあっさり味で、肉本来の風味を味わうなら和風ソース味がオススメ。
第2位「おいしい缶詰・国産真いわしと野菜のトマト煮」
明治屋「おいしい缶詰」シリーズは、国分グループ本社「缶つま」と並ぶ人気シリーズだ。両者の違いは、缶つまが酒のつまみに特化しているのに対し、おいしい缶詰は一品料理としての缶成度(完成度の意)を追求していること。
「国産真いわしと野菜のトマト煮」も、トマトと玉ねぎを煮込んでハーブを利かせたソースが本当に美味しく、脂の乗った真いわしに良く合っている。野菜の甘みを生かした自然な味は、まるで料理人が手造りしたのかと思わせるクオリティであります。
第1位「金華さば醤油煮」
“常備すべき缶詰”の栄えある第1位は、木の屋石巻水産「金華さば醤油煮」であります。パチパチパチ(拍手音)!
金華さばといえば全国にファンが存在する人気のさば缶。水煮、味噌煮が定番だけど、2020年〜21年冬季から数量限定で製造されているのがこの醤油煮バージョン。ほんのりと甘塩っぱい味付けは濃すぎず、さば本来の美味しさをよく引き立てている。とくに驚いたのは血合いの美味しさ。通常は生臭さを連想してしまう血合が、醤油味になったことで逆に美味パートに変貌しているのだ。
毎シーズン数量限定製造なので、見かけたらまとめ買いするのが吉ですぞ!
今回も缶詰メーカーへの忖度なしで(ホントです)、僕が常備している缶詰をランキングしました。どれも手元の在庫がなくなるとかなり焦るレベルで、残り1缶を切る前に必ずまとめて入手するようにしております。
他にも紹介したい美味缶はたくさんあるんだけど、それはまた次の機会に!