思わず「ウメえ」と声が出る「いわし味付 うめ風味」
砂糖しょう油の味付けをベースにし、梅ペーストを加えたのが極洋「いわし味付 うめ風味」。これまでも梅味の魚缶は数多く発売されてきたけど、この商品は梅味が予想以上に濃い。香りも豊かだし、ほどよい甘さがあって、箸が止まらなくなる。梅味好きの人なら思わず「これウメえ!」と叫びたくなるはず。缶汁ごと白ごはんにぶっかけると美味ですぞー。
いわし本来の味が分かる「あいこちゃん鰯水煮 食塩不使用」
あいこちゃんのキャラクターで知られる伊藤食品は、この2〜3年で次々と革新的な缶詰を発売している。「あいこちゃん鰯(いわし)水煮 食塩不使用」もそうで、食べてみると確かに塩気がない。味が物足りないといえば物足りないが、でもでも不味いわけじゃない。いわし本来の味が良く分かるし、さばでもさんまでもない、ちょっとにしんに近いような匂いを持っていることも分かる。
味付けしてない分、どんな料理にも使えるので、真の料理好きにオススメ。
脂が乗ってるのにすっきり「まいわし油漬(トマト)」
北海道産の脂が乗ったいわしを、筒切りにせずにドーンと詰めたマルハニチロ「まいわし油漬(トマト)」。皮と身の間にたっぷり付いた脂はトロっトロ。体にいいDHA・EPAの宝庫であります。
そんないわしをエクストラバージン・オリーブオイルに浸けているので「ひょっとして油っこいんじゃない?」と思ったけど、そうじゃない。1缶ぺろりと食べられるほどすっきりしているのだ。しかもトマトが加えてあるので、爽やかなうま味もある。いわしの脂が苦手という人にぜひトライして欲しい1缶。
博士も缶敗(完敗)!「スルッとふた いわし(唐辛子一本入り)」
最後は激辛缶をご紹介。ニッスイ「スルッとふた いわし(唐辛子一本入り)」はヤバいです。辛さに弱い僕は、1缶を食べ切ることが出来なかった。まさに缶敗(完敗)であります。
ニッスイのサイトによると「一口サイズにカットしたイワシを、にんにく・たまねぎ・しょうがの旨みと風味の効いた唐辛子ベースの激辛ソースで味付けしました」とある。あるけど、僕に分かったのは最後の「唐辛子ベースの激辛ソースで味付けしました」という文言だけ。前半の「にんにく・たまねぎ・しょうがの旨み」を味わう余裕はまったくなかった。
食べて1秒後に舌がピリピリし始め、次第にビリビリに変わる。たまらず飲み込むと、今度は喉を攻撃しながら胃に突進していく。その後は口中、喉、胃への3カ所同時攻撃が続き、身もだえるしかなかった。真の辛いもの好きにだけオススメします。
今回はいわしの最新缶4品を紹介しました。さば缶の味付けのバリエーションが増えたように、いわし缶もかなり多彩になってきました。特に伊藤食品「あいこちゃん鰯水煮 食塩不使用」とニッスイ「スルッとふた いわし(唐辛子一本入り)」はトガった商品。きっと商品開発担当者が「むふふっ」と不適に笑いながら造ったのでありましょう。多様性を重んじる今の時代にぴったりであります!