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高級感がすごい……。日本のツナ缶とぜんぜん違う!海外のおもしろツナ缶3品#缶詰博士の缶詰名缶(鑑)

料理・グルメ

2021.07.18

みなさん缶にちは! ツナもステーキも大きなかたまり肉を愛する缶詰博士・黒川勇人です。今日は日本で買える海外のツナ缶を紹介しましょう。 日本でもっとも売れているツナの形状は、肉が細かいフレーク状になったもの。かたまり肉より価格が安く、料理に使うときも材料にまぶしやすいからであります。 でも海外のツナ缶を見ると、肉の形状はさまざま。日本では見たことのない、驚くような形状のツナもあるんですぞ。

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連載:缶詰博士の缶詰名缶(鑑)

見た目、ハムですよ?「プレミアムツナ オリーブオイル漬け ブロック」

缶詰

缶詰プレミアムツナ オリーブオイル漬け ブロック 120g 601円(税込)

どう見てもハムにしか見えないけど、ツナです。ポルトガルのラミレス社製「プレミアムツナ オリーブオイル漬け ブロック」は、血合いや血管などを取り除いたカツオ肉をブロック状に切り出し、ポルトガル産オリーブオイルに漬けたもの。カツオ本来の、後を引くような酸味(カツオ節と同種のうま味)が味わえる。
塩味は比較的しっかり利いているので(100gあたり1g)、そのまま食べてもちゃんと美味しい。というか、崩して食べるのがもったいない。かつてのポルトガル王国を偲ばせるような格調高いパッケージもグー!

濃厚な脂のうまみ「ラモンペーニャ 特撰ツナトロ」

缶詰

缶詰ラモンペーニャ 特選ツナトロ 110g 1512円(税込)


キハダマグロのトロ部分だけをオリーブオイルに漬けたのが、スペインのラモン・ペーニャ社製「特選ツナトロ」。その味わいは極めて濃厚で、酸味、甘味に脂のうま味が加わった感じ。リーフ状にはがれる身は、内側が美しいピンク色をしている。
日本でもマグロのトロ部分を使ったプレミアムツナ缶がいくつか存在するけど、その多くはビンナガマグロを使う。ツナ缶原料としてはビンナガより1ランク下のキハダマグロで、これだけうま味が濃いのは驚き。
高級そのものに見えるパッケージは、よく見るとかなり可愛い模様が散りばめられている。

缶詰特選ツナトロのパッケージ。ネプチューンや人魚、ヒトデなどが可愛く描かれている

地中海産本マグロ使用!「本まぐろ・オリーブオイル漬け缶詰」

缶詰

缶詰本まぐろ・オリーブオイル漬け缶詰 160g 12缶で5980円(1缶あたり498円、税込)


最後はなんと、天然本マグロ(クロマグロ)を使ったツナ缶をご紹介。チュニジアのエル・マナール「本まぐろ・オリーブオイル漬け缶詰」は、地中海で漁獲された天然本マグロを100%使った驚異のツナ缶。これまでツナ缶原料の最高峰はビンナガマグロと紹介してきたけど、マグロ類の中で一番上等なのはもちろん本マグロ。しかし当然のことながら本マグロは高価で、ツナ缶に使うなんて考えられなかった。
このツナ缶は塩分量がきわめて少ないのも特徴で、1缶中に0.1gしかない(推定値)。だから本マグロの持つ複雑な酸味、うま味がダイレクトに味わえますぞ。


海外、特にヨーロッパのツナ缶は造りがシンプルで、基本的にはツナ、塩、油だけで造られる。日本の多くのツナ缶が、野菜エキスをベースにしたうま味を足して造られるのと対照的であります。だから海外のツナ缶は魚特有の味、香りが強いけど、それがツナ本来の風味。魚好きには逆に嬉しいかも。

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著者

黒川勇人

黒川勇人

日本缶詰協会公認の缶詰博士として、様々なメディア出演や執筆活動で活躍。日々世界の缶詰を食している世界一の缶詰通。 著書に「缶詰博士が選ぶ!「レジェンド缶詰」究極の逸品36」(講談社+α新書)、「旬缶クッキング」(共著・春風亭昇太 ビーナイス)など。

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