見た目、ハムですよ?「プレミアムツナ オリーブオイル漬け ブロック」
どう見てもハムにしか見えないけど、ツナです。ポルトガルのラミレス社製「プレミアムツナ オリーブオイル漬け ブロック」は、血合いや血管などを取り除いたカツオ肉をブロック状に切り出し、ポルトガル産オリーブオイルに漬けたもの。カツオ本来の、後を引くような酸味(カツオ節と同種のうま味)が味わえる。
塩味は比較的しっかり利いているので(100gあたり1g)、そのまま食べてもちゃんと美味しい。というか、崩して食べるのがもったいない。かつてのポルトガル王国を偲ばせるような格調高いパッケージもグー!
濃厚な脂のうまみ「ラモンペーニャ 特撰ツナトロ」
キハダマグロのトロ部分だけをオリーブオイルに漬けたのが、スペインのラモン・ペーニャ社製「特選ツナトロ」。その味わいは極めて濃厚で、酸味、甘味に脂のうま味が加わった感じ。リーフ状にはがれる身は、内側が美しいピンク色をしている。
日本でもマグロのトロ部分を使ったプレミアムツナ缶がいくつか存在するけど、その多くはビンナガマグロを使う。ツナ缶原料としてはビンナガより1ランク下のキハダマグロで、これだけうま味が濃いのは驚き。
高級そのものに見えるパッケージは、よく見るとかなり可愛い模様が散りばめられている。
地中海産本マグロ使用!「本まぐろ・オリーブオイル漬け缶詰」
最後はなんと、天然本マグロ(クロマグロ)を使ったツナ缶をご紹介。チュニジアのエル・マナール「本まぐろ・オリーブオイル漬け缶詰」は、地中海で漁獲された天然本マグロを100%使った驚異のツナ缶。これまでツナ缶原料の最高峰はビンナガマグロと紹介してきたけど、マグロ類の中で一番上等なのはもちろん本マグロ。しかし当然のことながら本マグロは高価で、ツナ缶に使うなんて考えられなかった。
このツナ缶は塩分量がきわめて少ないのも特徴で、1缶中に0.1gしかない(推定値)。だから本マグロの持つ複雑な酸味、うま味がダイレクトに味わえますぞ。
海外、特にヨーロッパのツナ缶は造りがシンプルで、基本的にはツナ、塩、油だけで造られる。日本の多くのツナ缶が、野菜エキスをベースにしたうま味を足して造られるのと対照的であります。だから海外のツナ缶は魚特有の味、香りが強いけど、それがツナ本来の風味。魚好きには逆に嬉しいかも。