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【缶詰博士が厳選!】スーパーでよく見る“実はすごい”缶詰 #缶詰博士の缶詰名缶(鑑)

料理・グルメ

2020.11.30 更新

みなさん缶にちは! 世界50ヵ国の缶詰を実食してきた缶詰博士の黒川です。 缶詰は値段が安いこともあり、味にはあまり期待せず買う人がほとんど。でもでも! 開発陣が魂を込めた素晴らしい“作品”がたくさんあるんですぞ。 今回は、スーパーでよく見るけど実はすごい缶詰を3つ選んで紹介します!

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連載:缶詰博士の缶詰名缶(鑑)

スーパーで買えるすごい缶詰1:さばのトマト煮 

 さばのトマト煮 150g 270円(税別)

 さばにひと工夫あり

さばとトマトの組み合わせは案外難しくて、そのまま合わせると互いの青臭さが鼻についてしまう。そこでマルハニチロは缶がえた(考えた)。
さばに衣を付けて油で揚げ、さば特有の匂いを抑えてから使おうと。おかげで製造工程が増えてコストも掛かったが、その効果は抜群! トマトのうまみが乗った新しいさば缶が誕生したのであります。ちなみに、このトマトソースはカゴメ謹製の濃厚ペーストを使っているからまずいわけがない。パスタと和えるだけでとっても料理上手な味に!

スーパーで買えるすごい缶詰2:からあげ

 からあげ旨辛たれ味、からあげてりマヨ味、からあげ和風醤油味 各 200円(税別)

 和風醤油味は揚げたてがそのまま入ってる

2019年春にホテイフーズが出したのは、まさかの鶏唐揚げ缶。これには僕も驚いた。だって揚げ物ですよ。時間が経てば油が劣化するから、長期保存の缶詰には出来ないと思っていたのだ。
しかしホテイフーズさんは長年研究をし、ついに缶内の残存酸素量を極限まで減らすという技術(難しくて分からん)で、油の劣化を防いでしまった!
旨辛たれ味とてりマヨ味は、揚げたあとで特製ソースをまぶしたチキン南蛮っぽい味。和風醤油味は揚げたてをそのまま入れているので、まさに唐揚げそのもの。お弁当のおかずにもいいし、おむすびの具にすれば天むすならぬ唐むすの出来上がり!

スーパーで買えるすごい缶詰3:チキンとタイカレー グリーン

 チキンとタイカレー グリーン 125g 150円前後

 このタイ感は本物

みんな大好きいなば食品のタイカレー缶。デビューは2011年だから、発売からもう9年も経っている。しかしその実力はいまだ衰えず、常備している人も多いと思う。
価格が100円台と安いのは、製造コストが低いタイの工場で造っているおかげ。現地従業員の仕事ぶりは素晴らしくて、コブミカンは枝の状態で工場に持ち込んで、葉を1枚1枚手で千切って缶に入れている。赤唐辛子もフレッシュなものをまな板に乗せ、包丁で刻んで使うなど、作業の多くが手作業だ。また、日本にはないハーブ類、スパイス類も使っているから、正真正銘のタイカレーなのであります。
インスタント麺にかければ、あっという間にタイカレー麺の出来上がり!

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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著者

黒川勇人

黒川勇人

日本缶詰協会公認の缶詰博士として、様々なメディア出演や執筆活動で活躍。日々世界の缶詰を食している世界一の缶詰通。 著書に「缶詰博士が選ぶ!「レジェンド缶詰」究極の逸品36」(講談社+α新書)、「旬缶クッキング」(共著・春風亭昇太 ビーナイス)など。

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缶詰博士の缶詰名缶(鑑)

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