教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん

株式会社コレット代表取締役。心理学、脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。『モヤモヤしない考え方』(ワニブックス)/最新刊『私は私を幸せにできる』(KADOKAWA)がある。
自己肯定感が高い人が毎日続けている「3つの習慣」
「自己肯定感」——。それは、何か特別な才能を持っていたり、輝かしい成功を収めたりしている人だけのものだと思っていませんか?
幸せに成功している多くの方たちとご一緒させていただいてきた私が断言できるのは、「本当に自己肯定感が高い人は、際立って華やかなことをしているわけではない」ということ。彼らが大切しているのは、他人から見れば気づかないほど小さな、自分との“ささやかな約束”の積み重ねです。特別な自分になろうとするのではなく、“今の自分”をそのまま愛おしむ。それこそが、彼らの揺るがない土台になっています。
今回は、自己肯定感が高い人たちが毎日続けている、魔法のような“3つの習慣”をお届けします。
1.「絶対に達成できる」ささやかな約束を守る
自己肯定感とは、自分への“信頼貯金”のようなもの。その貯金を増やすために、あえて大きな目標は立てません。 たとえば、「毎日1時間運動する」ではなく、「朝起きたらコップ一杯の水を飲む」「靴を揃える」といった、失敗しようがないほど小さな約束を自分と交わします。
「今日もできた」という事実。この1ミリの成功体験を毎日繰り返すことで、脳は「私は私との約束を守れる人間だ」と深く確信していきます。外側への大きな貢献よりも、まずは内側にある小さな信頼をコツコツと積み上げる。それが、自己肯定感を育むことにつながるのです。
2.自分の「ご機嫌スイッチ」を大切にする
自己肯定感が高い人は、自分の“ご機嫌の取り方”をよく知っています。それは、豪華な旅行や高価なブランド品で気分を上げるのではありません。「15時になったら、お気に入りの高級チョコを1粒だけ、丁寧に淹れたお茶といただく」といった、もっと日常に溶け込んだ、指先ひとつで叶う小さな幸せです。
ここで大切なのは、「忙しいから、ついでに食べる」のではなく、その1粒を味わうためだけに、わざわざ手を止めること。「私は、自分を丁寧にもてなす価値がある人間だ」と、行動で自分に示してあげるのです。この“わざわざ感”こそが、自己肯定感を育む栄養源になります。
3.「大事にしたもの」に、最大級の拍手を送る
多くの人は、「何かができた日」にだけ自分を褒めますが、自己肯定感の達人は違います。何もできなかった日や、うまくいかなかった日こそ、自分をまるごと肯定するのです。
夜に布団に入った瞬間に振り返るのは、「何をしたか(Doing)」ではなく、その日に自分が何を大切にできたのかという「在り方(Being)」。揺らぎの多い日々の中で、「何を大事にしたのか」。自分自身が最大の理解者になり、心からの拍手を送りましょう。
ささやかな一歩が、自己肯定感の種になる
自己肯定感とは、自分の背丈を高く見せることではなく、今の自分に「いいよ」と言ってあげる力です。
あなたは今日、自分とどんな“小さな約束”を交わしますか? どんなに小さなものでも構いません。その一歩を大切に、そして心から大事にしたいこととともに日々を過ごしていってくださいね。



