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「自己肯定感が低い人」が抱え込みがちな“3つの我慢”

カルチャー

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2026.03.05

「周囲の期待に応えよう」と頑張る中で、ふと息苦しさを感じることはありませんか? それは、気づかないうちに心の奥で“我慢”が積もっているサインかもしれません。誰かのために動くことが当たり前になりすぎて、自分の気持ちを置き去りにしていないでしょうか。心理学・脳科学に詳しいマインドトレーナー田中よしこさんに「自己肯定感が低い人が吐き出せない“3つの我慢”」を教えていただきました。

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特集:40歳からの「自己肯定感」の育てかた

教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん

田中よしこさん

株式会社コレット代表取締役。心理学、脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。『モヤモヤしない考え方』(ワニブックス)/最新刊『私は私を幸せにできる』(KADOKAWA)がある。

自己肯定感が低い人が吐き出せない「3つの我慢」

年齢や経験を重ねるにつれ、周囲から頼られる場面も多くなりますよね。そんな中で、自己肯定感が低い状態にあると、人は無意識に自分の欲求を後回しにしてしまいがち。しかし、その“我慢”こそが、さらに自分を苦しめる負のループを生んでいるのです。

今回は、幸せな明日を取り戻すために知っておきたい、自己肯定感が低い人が無意識に飲み込んでいる「3つの我慢」をひも解いていきましょう。

1.「助けて」というSOSを出すことへの我慢

考える女性出典:stock.adobe.com

自己肯定感が低下していると、人は「助けを求めること=“甘えや相手への迷惑”」と、無意識に厳しく定義してしまいがちです。「これくらい自分でやらなきゃ」「迷惑をかけたら嫌われるかも」という思いが根底にあり、人にがっかりされることを極端に恐れてしまうのです。

しかし、一人で抱え込み、限界を超えてボロボロになるまで耐えてしまうと、「私は助けてもらう価値もない人間なんだ」と誤ったメッセージを心が受け取ってしまいます。SOSを出せない孤独感は、自己肯定感を内側からじわじわと蝕む最大の毒です。

周りの人は、案外「頼られたい」と思っているもの。弱さを見せることは、相手を信頼している証でもあることを自分自身に教えてあげましょう。

2.理不尽な要求に「NO」を言うことへの我慢

怒る女性出典:stock.adobe.com

「これを断ったら、これまで築いた関係が壊れるかもしれない」「波風が立って、相手に迷惑をかけるかもしれない」。そんな不安から、自分の時間や体力を削ってまで「YES」と言い続けていませんか?

自分の境界線を越えて踏み込んでくる相手に「NO」が言えないのは、自分の意志よりも、他人の機嫌を優先している状態です。この我慢を続けていると、心は「私の気持ちは後回しでいいんだ」と学習し、どんどん卑屈になってしまうことも。「NO」と言うことは、相手を拒絶することでも、弱さを見せることでもありません。“自分”という大切な場所を守るための境界線を引く意味も持っているのです。

3.「本当はどうしたいか」という欲求への我慢

エプロンをした女性出典:stock.adobe.com

女性は、妻として、母として、あるいは娘として、長年“誰かのための自分”を演じることに慣れすぎているところがあります。その結果、自分が「何を食べたいか」「どこへ行きたいか」といった小さな欲求さえも、「贅沢だから」「自分勝手だから」と我慢してしまうクセがついてしまうのです。

自分の心の声を無視し続けることは、自分自身を透明人間のように扱っているのと同じこと。「私が私を無視している」状態では、どれだけ他人から褒められても、自己肯定感は育ちません。自分を大切にできる人のほうが、より多くの人たちにとっても心地よく貢献できるのです。

行動に移すかどうかは別にして、「私はどうしたい?」と問いかけてみることが大切です。まずは、自分の欲求を認める練習を積み重ねていってくださいね。

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我慢の蓄積がもたらす「心の酸欠」

働く女性出典:stock.adobe.com

これらの我慢は、一見すると“謙虚”や“忍耐”という美徳に見えるかもしれません。しかし、その正体は、自分の心をじわじわと締め付ける「心の酸欠」状態です。呼吸が浅くなれば苦しくなるように、心を抑え込み続ければ、幸せを感じるセンサーも少しずつ鈍ってしまいます。

3月の風に乗せて、ひとつだけでも「自分の本音」を外に逃がしてあげませんか? 「本当は、こうしたい」。そのひと言を確認する練習を始めていきましょう!

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著者

shukana

shukana

小学生、幼稚園児の男の子のママ。出産前まで紳士服業界に携わり、TES(繊維製品品質管理士)の資格を取得。 暮らしをより楽しく、よりラクに過ごすための方法を日々模索中です。

教えてくれた人

田中よしこ

田中よしこ

株式会社コレット代表取締役。心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。

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