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よいカブの見分け方と保存方法!おいしく食べるため買ってすぐやることは?#野菜ソムリエいけごまの知恵袋

料理・グルメ

2021.01.07

南ヨーロッパ原産で、日本では弥生時代から食べられている馴染み深いお野菜のカブ。他の野菜と比べて話題にあがることが少ないカブですが、葉酸・カロテン・風邪予防効果のあるビタミンCなど、じつは栄養が豊富です!ソムリエいけごまが、おいしいカブの選び方や保存方法をお伝えします!

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連載:知るだけで「美味しい」が変わる!野菜ソムリエの知恵袋

おいしいカブの見分け方

鮮度のよい、おいしいカブを選ぶためには、「葉」「茎」「胚軸(白く丸い部分)」の3点に注目です。

特に葉はしなびやすいため、見ると鮮度の高さを見極めることができます!
また胚軸と呼ばれる、白く丸い部分の皮の美しさもチェックポイントです。

鮮度のチェックポイント

かぶ

  • 葉にピンとハリがあり、しなびていないもの

かぶ

  • 茎の付け根が淡い緑色のもの

かぶ

  • 肌のキメが細かくツヤがあり、ヒビ割れや傷がないもの
  • 胚軸の形が丸く整っているもの

簡単!おいしさを長持ちさせる保存方法

かぶ

カブの保存のポイントは、買ってすぐに葉と胚軸を切り離すこと。

カブの葉はしなびやすく、鮮度が落ちやすいため、当日調理がおすすめ。
葉は、カロテンやビタミンB1・B2など栄養豊富なため、捨てずに食べて欲しい部位なんです。

胚軸はビニール袋かラップなどで包んで野菜室で保存してくださいね。

保存のポイント

  • 葉と胚軸(実の部分)を切り落とし、ビニール袋かラップに包んで別々に野菜室で保存する
  • 葉はしなびやすいため、当日に調理するのがいい
  • 葉は固めに塩茹でして水気を切り、小分けに冷凍保存。青みが欲しい時にとても便利

葉

意外と栄養豊富!かぶの魅力

かぶ

あまり知られていませんが、じつはカブはビタミン類やカロテン、葉酸などさまざまな栄養素を持つ野菜です。

特に、風邪の予防や肌の健康を保つ役割を果たすビタミンCが豊富で、カブ1束でほうれん草1束に匹敵するほど。カブに含まれるビタミン類は水と熱に弱いため、サラダなどにいれて生で食べるのがおすすめです。
加熱して食べる場合は、スープなど汁ごと飲める料理だと栄養を余すことなく摂ることができますよ。

またカブは、不足すると口内炎を引き起こす、ビタミンB1・B2を摂取できる珍しい野菜。貴重なビタミンB群を、豚肉やレバーを食べなくても摂取できるのは嬉しいポイントです。

カブに含まれる主な栄養素

  • 葉酸(造血・体の発達を助ける)
  • ビタミンC(風邪予防・美肌効果)
  • ビタミンB1・B2(代謝に関わる栄養素)
  • カロテン
  • ジアスターゼ(消化促進)

カブの調理のコツ

カブはアクが少ないので、調理前の下茹でいらずの食材です。

火が通りやすいので、他の材料と煮るときは最後に加えるのがよいでしょう。
火にかける時間が短い方が、カブのビタミンCが残りやすいので、栄養面でもメリットがありますよ。

また、野菜自身が旨味や甘味を持っているので、素材のよさを生かすため、味付けは薄めがおすすめです。

カブを賢くおいしく楽しもう!

栄養豊富なカブは、体調を崩しやすい冬におすすめのお野菜だということが分かっていただけたでしょうか。サラダに、漬物に、お味噌汁に、炒め物に、さまざまな料理に使える懐の深さも大きな魅力です。

新鮮でおいしいカブを選んで、おいしいご飯を食べながら、健康に冬を過ごしてくださいね。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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著者

いけごま

いけごま

自宅で作れる手軽な料理や、お酒に合う簡単なおつまみが得意な酒飲み。 旬の野菜や果物の良品の見分け方や上手な保存方法、おいしく食べるコツなどを発信。少しの工夫で生活がぐっと楽しくなる、そんな記事をお届けします。

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