漢方では「体を冷やし、熱や炎症を改善する」作用があるといわれているナス。
胃の働きを活発にし、食欲不振や胃もたれにも効果があるとされ、暑さで体調を崩しやすい夏の体に嬉しい野菜です。
また生理痛やむくみの緩和にもよいとされており、女性の不調にも優しい効能も。
栄養素の面ではどんな働きがあるのか、詳しくお伝えしていきます!
ナスの栄養
果実のほとんどが水分のナスですが、さまざまな病気の予防効果が期待できる貴重な栄養を含む野菜です。
ナスの紫の色素は「ナスニン」「クロロゲン酸」と呼ばれるポリフェノールの一種。
その成分には、抗酸化作用・ガン予防・高血圧の予防・コレステロール値を下げる効果があると言われています。
またルチン、ケルセチンなど血管の柔軟性を保ち、出血防止効果が期待できる栄養素も含まれているんですよ。
血圧やコレステロール値が気になる方はぜひ食卓に取り入れてください!
主な栄養素
- カリウム
- ナスニン
- クロロゲン酸
- ビタミンK
- ルチン
- ケルセチン
調理のコツ
栄養豊富なナスですが、アクが強く油を吸いやすいという側面も。
上手な調理のコツをお伝えしていきます。
水で!油で!アク抜きをしよう
ナスはアクが強い野菜。切ったらすぐに水に5分程さらしアク抜きしましょう。
中華やカレーなど油を使う料理の場合は、切った後に油通し(高温の油にくぐらせる)をしてアクを抜きます。
油通しをすると、皮の色が鮮やかに仕上がり見た目もよくなりますよ!
皮を縞目にむく!
硬いナスの皮を縞目にむくことで、火の通りがよくなり、見栄えも美しくなります。
ピーラーを使い、縦方向に約1cm間隔でむきます。
油吸いを抑えるコツ!
ナスは油を吸いやすい性質のため、オイリーに仕上がりがち。
ジューシーでおいしいのですが、ダイエット的には気になるとろこですよね。
ナスをソテーする時は、一度に油を入れず少しずつ追加していくと油吸いの量を抑えられます。
また他の食材と炒める際は、料理酒をいれて少し蒸し焼きにすると火の通りが早くなり、油の使用量を減らせるのでおすすめですよ。