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掃除機の故障につながる。やりがちな“5つのNG行動” #家電マメ知識

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 掃除機の故障につながる。やりがちな“5つのNG行動”

2022.03.16

掃除機をかける際に、正しい使い方をしていますか? 間違った使い方をしていると、掃除機や床を痛める原因になることも。そこで、総合家電エンジニアの本多宏行さんに、やりがちなNG行為5つを挙げてもらいました。日頃の掃除機のかけ方を、今一度見直してみましょう。

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連載:長く大切に使いたい!家電のマメ知識

教えてくれたのは……総合家電エンジニア 本多宏行さん

テックマークジャパン株式会社業務部クレームチームチーフ。家電全般、住宅設備、パソコン、車などの延長保証の修理精査業務に携わっている。多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要となる「総合家電エンジニア(正式資格名称:家電製品総合エンジニア)」資格を保持。

床ノズルを強く押し付ける

掃除機の先端と床出典:www.photo-ac.com

「床に汚れが少しこびりついている時など、床ノズルを押し付ける行為を行っていませんか?」と、本多さん。
掃除中に床ノズルを強く押しつける行為は、御法度だそう。
特に、ヒノキやクッションフロアなどは傷つきやすく、最悪の場合は変色に至ることも。
また、床ノズルにダメージを与えることにもつながります。

床ノズルを持ち上げずに敷居をまたぐ

敷居っぽいのが写った床と掃除機出典:www.photo-ac.com

無意識にやりがちなのが、床ノズルを持ち上げずに敷居をまたぐ行為だと、本多さんは指摘します。
「部屋の敷居に段差などがある場合は、床ノズルを一旦持ち上げてから敷居をまたぎましょう。床ノズルの車輪などが、早期に摩耗することを防ぐことができます」

付属ノズルを適さない場所で使用する

ノズル出典:www.photo-ac.com

付属のノズルは、それぞれの使い方に適した専用のノズルとなっています。
ソファや布団に適したノズル、本棚などの隙間に適したノズルなどがあるので、取扱説明書をよく読み、正しく使いましょう。
適していない場所で使用すると、家具を損傷させたり、専用ブラシを破損させたりする原因になります。

散らかった部屋でロボット掃除機を使用する

片付いた部屋とロボット掃除機出典:www.photo-ac.com

ロボット掃除機を使用する際は、事前に部屋を整えておく必要があります。
毛足の長いカーペットやデリケートな素材の敷物、ワックスを塗ったばかりの床、特別にコーティングされた床、黒色の床面など、ロボット掃除機に適さない環境がないか、チェックしましょう。

また、ペットの排泄物、おもちゃなどの小さな部品が散乱しているなど、ロボット掃除機が正常に機能しなくなったり、吸い込むことで故障の原因となったりする要因がないか、事前に確認しましょう。
「ロボット掃除機の本領を発揮できる部屋づくりが大切です」と本多さんは話します。

ロボット掃除機を乗り物にして遊ぶ

チワワとロボット掃除機出典:www.photo-ac.com

ロボット掃除機の上にペットや、小さな赤ちゃんを乗せる行為は絶対にやめましょう。
ロボット掃除機は乗り物ではありません。掃除機を正しく使うことで、掃除機の故障を防ぎましょう。

今回は、掃除機をかける時に注意したい5つの使い方をご紹介しました。間違った使い方を続けると、掃除機や床を痛めてしまうこともありますので、床や家具を守りながら、正しい使い方で掃除をしましょう。

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著者

yoshie

yoshie

東京の出版社に勤務したのち、鹿児島県に移住。現在はフリーライターとして活動している。

教えてくれた人

総合家電エンジニア 本多宏行

総合家電エンジニア 本多宏行

大手自動車ディーラーでメカニックを経験した後、1999年に延長保証会社・テックマークジャパンへ入社。一貫して、延長保証の修理精査業務に携わっている。取り扱い製品は、家電全般、住宅設備(給湯器、換気扇、温水洗浄便座等)、パソコン、車など多岐に渡る。多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要となる「総合家電エンジニア(正式資格名称:家電製品総合エンジニア)」資格を保持し、チームを牽引する。

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