時がたっても、消えないもの
何年たっても、変わらずつながっている人っていますか?
先日、前職のメンバーと久しぶりに集まって食事をした。会社自体は数年前になくなったので、当時の同僚や上司たちはそれぞれ自分のフィールドで力を発揮し、別々の場所で生きている。
会社を辞めて15年経つけれど、その後も時間が合えば自然と集まり、近況を語り合える。
20代後半から30代前半までの約8年を過ごした会社で出会った仲間たちは、きっとこれから先も私の人生の中で変わらず”大切な仲間たち”として存在し続けると思う。
人生の中で最も迷いが多く、悩みが絶えなかった時期。ネガティブが服着て歩いていた頃の私のことを知っている仲間たち。そんな私を知っていて、それを乗り越えるところも見守ってくれて、今や「40代からの人生最高!」というコラムを書いている私を、「人ってこんなに変わるんだなぁ」と言いながら、あの頃と変わらず見守ってくれている。
出会ってから20年と少し。それぞれに、独立したり、結婚をしたり、親になったり……。いろんなことがあったし、みんな自分の人生に向きあって頑張ってきたのを見てきたからこそ、今も心の深いところでつながっていられるのかもしれない。
目には見えないけれど確かにある絆
「人とのご縁って、どこで決まるのだろう?」
そう感じることがある。この仲間たちと出会った会社の代表が、働いているときに話してくれたことが、今もずっと頭の中に残っている。
「この広い世界で、1度でもすれ違えば、それだけで縁があると言える。ましてや、同じ会社で働き、毎日顔を合わせて、2回以上食事を共にすれば、それはもう家族と言ってもいいくらい深い縁で結ばれているし、深い絆が生まれて当然の人たちなんだよ」
社長があのとき、どんな気持ちでそれを言ったのかはわからないけど、きっと自分が作った会社に集まった仲間たちが、今も家族のように集まっていることをとても喜んでいるはず。
職場や肩書きがなくなっても、なお残るもの。それは、”目には見えないけれど確かにある絆”だと思う。
そんな関係の人たちが、自分の人生の中にいてくれていることに改めて感謝を感じた食事会だった。
その職場で出会った私と夫。結婚を決めたのは退職後だったけど、結婚報告をしたとき、誰もが心から喜んでくれたことを覚えている。
「2人は絶対に結婚した方が良い」
「自分のことのようにうれしい」
「この報告を聞くことをずっと待ちわびてたよ」
みんな、そう言ってくれた。中には涙を流して喜んでくれた人もいる。
これだけまわりの人たちに祝福されるって幸せだなぁと思った。そうやって、みんなが祝福してくれたからなのか、結婚15年目でも、私たち夫婦は仲良しのまま、日々楽しく生きている。
ポジティブな提案をくれる仲間
久々に会った仲間たちと、いろんな話をした。その中で、私に向いていることってなんだろうねという話になった。
そして、元上司の1人が、「結婚相談所をやってみたら?」と言った。
それを聞いた、他のメンバーが全員、「向いてる!」と叫んだ。「それじゃん!」「天職だよ」と。
私はよく、ご縁つなぎの人と言わることがあるけど、みんなもそう思っているんだなぁと思った。
「幸せな結婚をする人たちを組み合わせられそう」と言われてうれしかった。
だからといって、いきなり結婚相談所を開業することはできないけど、自分をよく知る人たちが満場一致で向いている! と言ってくれることは、きっと本当に向いていることなんだと思う。
いつか、そんな素敵なご縁つなぎができる人になれたらいいな。47歳を目前に、また新しい目標というか、やりたいことが見つかってしまった。
年齢を重ねていく中で、「向いてるよ」「やってみなよ!」というポジティブな提案をくれる仲間がいて、やっぱり私は幸せだなぁと思う。