連載記事

“今が一番好き”を更新中。夫に二度目の恋をした「きっかけ」とは

カルチャー

stock.adobe.com
 “今が一番好き”を更新中。夫に二度目の恋をした「きっかけ」とは

2024.04.28

潜在意識インタビュアーkahoのコラム【良い人生は後から】 「良い花は後から」ということわざがあります。先に咲いた花よりも、後に咲いた花の方が美しいという意味を持つこの言葉。人生も同じだと思いませんか? 酸いも甘いも経験した40代頃からのほうが人生の豊かさを感じられるようになります。そんなことを意識しながら生きているkahoが日々思うことをお届けします。

広告

連載:潜在意識インタビュアーkahoのコラム【良い人生は後から】

人生で初めてハマった韓流ドラマ

私は今、人生で2本目の韓国ドラマにハマっている。

1本目は、『愛の不時着』。コロナ禍でおうち時間が増え、ネット配信で見たい作品を見尽くしてしまったと思ったとき、当時流行りまくっていた『愛の不時着』を見始めた。

テレビを見る女性出典:stock.adobe.com

人生の中で、誰かの熱烈的なファンになるとか、何かにどハマりするという経験があまりない私は、韓流ドラマの流行りにも乗りそびれていた一人。

ただ、あの当時は、普段はしないことにも挑戦するくらいおうち時間が長すぎた。

ということで見始めた『愛の不時着』に人生初のどハマりをして、主演の二人が結婚したときは、親戚かな? くらいの勢いで喜んだ。

私は、何かひとつ気に入るとそればかりを繰り返し選択してしまうクセがある。この数年で、『愛の不時着』を1話から最終話まで10回ほど見た。

同じくらい夢中になる……というか、「見たい!」と思うようなドラマになかなか出会えなかったというのもある。

危機を迎えた夫婦に愛が蘇る!?

夫婦出典:stock.adobe.com

そして今、私がどハマりしているのが『涙の女王』。きっと、同じくハマっている人も多いはず。最終話、どうなるんでしょうね。

見ようと思ったきっかけは、『愛の不時着』と同じ脚本家が手掛けたドラマだということ。

おもしろそう! と思い見始めたら、やはりおもしろかった。

書きたいことはたくさんあるけど、まだ見ていない人にネタバレをしてはいけない。なので、公表されているあらすじの中から話せることだけ。

『涙の女王』は、韓国ドラマあるある(2本しか見たことないのにあるあるを語る)の財閥の令嬢と田舎出身の弁護士夫婦を描いた作品。”デパートの女王”である妻、 ホン・ヘインと、田舎出身の夫、ペク·ヒョヌ。

2人の結婚生活は3年目にして危機を迎えている。ところが、ある出来事をきっかけに奇跡のように再び愛が芽生えはじめる……。というお話。

私が気に入ったのは、この「夫婦の危機を迎えた2人に再び愛が芽生える」というところ。

結婚後、再び夫に恋をするということ

ここからは私の話になるのだけど、結婚14年目の我が夫婦。結婚して今が一番仲良し。

夫と出会って21年が経つけど、”今が一番好き”を更新中。

もちろん、出会ってからずっとそうだったわけではなく、今のような関係に落ち着いたのはここ数年の話。

娘が生まれてからは、産後クライシスで夫にイライラ。はじめての子育てにお互い戸惑いながら、コミュニケーションがかみ合わず気持ちがすれ違い続けていく日々。

娘が年中の終わりを迎えた頃、産後から溜まり続けたイライラが爆発して、「もう離婚する!」と泣きながら伝えたことも。

悲しむ女性出典:stock.adobe.com

「幸せじゃない」。

あの頃の私の口癖。その言葉で随分夫を傷つけたと思う。今になって、事あるごとにそんな言葉をぶつけていたことを反省中。

『涙の女王』の中で起きているようなきっかけがあったわけではないけど、きっと世の中の夫婦にはそれぞれ、「今の関係を見直すタイミング」みたいなものがあるはず。

「離婚する!」というケンカをしたとき、「なんで?」と聞かれた私の口から出た言葉は、「好きで結婚したんだから、もっと仲良くしたい! イライラばかりして過ごすなら別々に暮らしたほうがいい!」だった。

その自分の言葉に、ハッとした。「あ、私この人のこと好きなんだ。一緒にいたいんだ」と。

夫婦になって、子どもが生まれて、日常を過ごしていくことに精いっぱいになりすぎていく中で、「この人とずっと一緒にいたい」と思って結婚したこととか、「夫のこういうところが好き!」と思っていたことなんかをすっかり忘れていた。

でも、心のどこかでは、「仲良くしたい」「愛されていると感じたい」「もっと私を見てほしい」という気持ちが常に沸沸していた。

そして、それに応えてもらえないことがイライラになって、夫婦関係が悪化していった。

イライラの裏に隠れていた本当の気持ちは、「もっと仲良くしたい」だった。

その気持ちに気づいて、夫に言葉で伝えてから、私たちの夫婦関係は少しずつ変わっていった。

話しかけても、聞いてるのか聞いてないのかわからないような返事ばかりしていた夫が、私が話したことでゲラゲラ笑ったとき、うれしくて涙が出た。

あぁ、私が求めていたのはこういう何気ない瞬間に感じる繋がりだったんだなぁと。

夫婦出典:stock.adobe.com

それからは、勝手に期待するのをやめて、求めることはできるだけ言葉にして伝えるようにした。どうしたって私はこの人がいないと生きていけないのだから、だったらこの人と幸せに生きていくために必要なことはなにかを考えよう。

夫は、言えばわかる男だった。

そうして少しずつ夫婦関係が良くなっていく中で、私は夫に二度目の恋をしたような気がしている。

自分が実際に経験したこととリンクするストーリーだから、『涙の女王』を見ていると、微笑ましい気持ちで見てしまう。

「もっと素直になって~!」なんて思いながら見てしまう。

日本には、あまりこういう夫婦をテーマにしたドラマがないのはなぜだろう。恋愛ドラマではなく、夫婦が夫婦として成長していくようなドラマを見てみたいな。

それをきっかけに、本当に望む夫婦関係が築ける人が増えたら素敵じゃない?

広告

著者

潜在意識インタビュアーkaho

潜在意識インタビュアーkaho

フリーライター歴13年。著名人から話題の人まで幅広い方々へのインタビューライターを中心に活動中。ヒプノセラピーを学び、潜在意識の中にある大切な情報を気づくことが人生を変化させることを知り、潜在意識インタビュアーとしての活動を2022年からスタート。

気になるタグをチェック!

saitaとは

連載記事

潜在意識インタビュアーkahoのコラム【良い人生は後から】

広告