本来の自分を取り戻した1年
2024年の最後に更新したコラムを読み返してみたら、昨年の今頃、私は体調不良に悩まされていた。
耳鼻科、内科、婦人科にかかり、いろいろな検査をした結果、3人のドクターから、「疲労です。身体を休めて」と言われた1年前。
この疲労は、今年の前半まで引きずった。
47年生きてきても、日々学びなんだなぁと思うようなことが起きた1年だった。
たくさんの学び、気づきを経て、交友関係や価値観、仕事の内容など、様々なことに大きな変化があった1年だった。
あまりにも内容が濃すぎるのに、振り返ると、「私は今年、何をしたんだろう」という気持ちにもなる。
ただ、「本来の自分を取り戻した1年」であったことは間違いない。自分でも知らなかった、「本来の自分」。
来年はその自分らしさを全開にして、人生をリスタートさせるような1年になりそうな予感がしている。
人は、何歳になっても、”これまでの自分”とは違った生き方を選択することができるし、「そうでなくてはならない」と思い込んできたことから解放されることもある。
若い頃、47歳と聞けば、「老後」に近いイメージを持っていたけれど、実際にその年齢になってみると、「私の人生、これからだ!」という気持ちが沸きあがってくる。
なんだったら、私の人生はまだ始まってもいないんじゃないか? とさえ思う。
豊かさは、こんなところにあった
そして、昨年はイブの夜にコラムを書いていて、娘へのプレゼントを用意したことが書いてあった。
6年生になった娘は、今年もサンタさんへの手紙を書き、クッキーとミルクを置いて眠りについた。
きっと、娘はサンタの正体を知っている。「それでも、サンタという存在を信じたい」。そんな気持ちが伝わってくる。
だから、私と夫は今年もサンタをやる。親になって11年。「まだ、サンタをやらせてもらえることに感謝だね」と言いながら、深夜にコソコソとプレゼントの準備をした。
こういうことも、人生を重ねてきたからこそ得られる素晴らしい体験のひとつだと、私は思う。
20代の自分に、「子どものために、サンタとしてプレゼントを用意して、夜中に牛乳とクッキー、どちらを担当するかで夫とジャンケンをするんだよ」と話したら、「なんのこと?」って顔されると思う。
でも私は、47歳のクリスマスの夜に、娘のために夫と2人でサンタ業務を遂行することで、心が満たされる人生を送っている。
今年は、小さなことにより感謝の気持ちを強く持つようになった1年だった。
家族3人で食事をして、3人でゲラゲラ笑う。こんなに豊かな時間が、私の人生にはある。
誰に向かって言っているのかわからないけれど、豊かさを感じた瞬間、心の中で、「感謝します」という言葉を浮かべるようになった。
自分の人生は、自分で創っている
今年、10年以上ぶりに恩人との再会を果たした。何年も会いたいですねと言いながら、ようやく会えた。
10年以上ぶりに会って、2人でいろんな話をした。忙しい人なので、1対1で3時間近く話せるなんてすごいことだった。
その間に話したことは、どれも今後の私の支えになるものばかりだったけど、その中で1つ、2025年最後のコラムに書き残したいなと思った言葉がある。
「知ってる? 人間の悩みのテーマは3つなんだ。「健康」「人間関係」「お金」。その中で、最もささいな悩みは、「お金」なんだよ。今日、話を聞いていて、「健康」「人間関係」の悩みはなさそうじゃない。「お金」については、悩みだと思っているかもしれないけど、聞いてる限りそんなに大きな問題ではない。ということは、今、ものすごく豊かに生きているということだよ。20代の頃を思い出してごらん。3つのテーマ全部を抱えて、いつも辛そうだったよね。でも、そこから、自分の人生を良くすると意識して生きてきたんでしょ? 今の自分を見てごらん。よくがんばってきたよ。誇らしいよ」
人生を投げ出すような生き方をしていた20代の頃の私を知っている人だからこそ、あの頃と今の私の違いがわかるし、そのことを認めてくれる。
そうか! 私、がんばってきたんだ。確かに、「健康」「人間関係」「お金」の中で、今何に悩んでいるかと言えば、「お金」のことだけだ。それって……。それって、すごく恵まれている。
こういう言葉を伝えてくれる人がいることも、私の人生を豊かにする要因のひとつだ。
「自分の人生は、自分で創っている」。
その言葉が伝える本当の意味を理解した1年。来年は、この気づきと学びを活かして、さらに豊かな人生になりますように。
そして、このコラムを読んでくださっている方たちにとっても、素晴らしい年となりますように。
この1年、このコラムを読んでくださったみなさまに、心からの感謝を。
良いお年をお迎えください。そして、また来年。変わらずに、このコラムを読みにきていただけると幸いです。



