「べき」を手放すという変化
時代が大きく動いた今週。日本で初めて、女性の総理大臣が誕生した。
テレビ画面の中で堂々と話す高市さんを見ながら、日本中の人たちが、さまざまな思いを胸に抱いたのではないだろうか。
私もそのひとり。この歴史的な瞬間を見ていて、自分の中にあった“こうあるべき”という枠がすこし外れた気がした。
今回、女性の総理が誕生したことで、「女性も総理になれる」ということを私たちは現実として体験した。
思えば、私たち女性は長い間、「女性はこうあるべき」「母はこうすべき」「年齢を重ねたら落ち着くべき」。
そんな“べき”の中で生きてきた。
けれど、その「べき」は、もう大切に持ち続けておく必要がないものかもしれない。
頭ではわかっていても、染みついたその思いこみを手放すのは簡単ではない。
だからこそ今回のニュースに、心の奥で小さな灯がともった人も多かったのではないだろうか。
内側の意識が外の世界を動かす
世界は今、あらゆる場面で変化を始めている。
その流れに乗るように、不要な思考を少しずつ手放し、“自分の声”を聞こうとする人が増えてきたように感じている。
もしかすると今回の出来事も、そんな「内なる変化」の表れなのかもしれない。
大切なのは、“誰が上に立ったか”ではなく、“私たち一人ひとりの中にあった意志が、ようやく外に表れた”ということ。
社会が変わるとき、実は一番変わっているのは、その社会をつくっている私たちの意識なのだ。
「もう我慢しなくてもいい」
「もっと自分の人生を選んでいい」
そう思う人が増えてきたからこそ、2025年の今、日本に、“女性の総理大臣”が誕生したのではないだろうか。
時代の変化は、私たちの心の奥とつながっている
潜在意識インタビュアーとして、私はこの出来事を政治の話としてよりも、“自分をどう生きるか”という視点で受けとめた。
例えば、他人の意見や世間の常識に押し流されそうなとき、「私の本音はどうしたい?」と、静かに自分に問い直すことをクセづけている。
高市さんの就任を見て感じたのは、“誰かが道を切り拓いた”というよりも、“私たちもそれぞれの場所で道を選べる”ということ。
時代の大きな変化は、遠い出来事のように感じたとしても、実は私たちの心の奥と深く繋がっている。
女性初の総理大臣となった高市さん。このコラムを書いているのは、総理就任2日目だけど、見ているととても魅力的な人だなぁと感じる。
そう感じるのは、きっと「私の本音はどうしたい?」という問いかけに対してぶれない答えを持っている人だからだろう。
真似できないと思うかもしれないけど、どんなに小さな一歩でも、自分の声に正直に動くことができたら、それが、「良い人生は後から」に続く道のりになる。
今週は、そんなことをたくさん考えて過ごした。



