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「自分のことがわからない」と感じるときこそ“人生が動き出す”サイン

カルチャー

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2025.11.02

潜在意識インタビュアーkahoのコラム【良い人生は後から】 「良い花は後から」ということわざがあります。先に咲いた花よりも、後に咲いた花の方が美しいという意味を持つこの言葉。人生も同じだと思いませんか? 酸いも甘いも経験した40代頃からのほうが人生の豊かさを感じられるようになります。そんなことを意識しながら生きているkahoが日々思うことをお届けします。

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連載:潜在意識インタビュアーkahoのコラム【良い人生は後から】

本当に生きたい人生を生きられてる?

悩む女性出典:stock.adobe.com

「自分のことがわからないんです」。
セッションで出会う人たちから、よく聞く言葉だ。

他人のことはよく見えるのに、自分のこととなると途端にわからなくなる。良くある話だし、かくいう私もずっとそうだった。

「何がしたいのかわからない」
「これでいいのか自信がない」
「本当の自分ってどんな人間なんだろう」

ずっと、周りの期待に応え、嫌われないように生きてきた。やってきたことが、その結果につながっていたかは別として。
そして気がつけば、自分の“心の声”を聞くことよりも、“こうあるべき”という正解探しに一生懸命になるだけの人生を生きていた。

でも、それに気づかされる出来事が起きて、ハッとした。
「自分のことがわからない」と感じるのは、“本当は生きたい人生”を生きていないサインなのかもしれない。と。

立ち止まったときに見える、人生の意味

立ち止まる出典:stock.adobe.com

思い返せば、誰かの期待に沿ってばかりいた頃の私は、いつも焦っていた。
「このままでいいのかな」
「もっとちゃんとしなきゃ」
そんな思いが頭の中をぐるぐる回るような日々。常に思考をフル回転させて、心はいつも置き去り。

その自分に気づき、自分の内側にある“本当の気持ち”に耳を傾けるようになったら、少しずつ、世界の見え方が変わってきた。

たとえば、以前なら、「なんでうまくいかないんだろう」と落ち込んでいたことも、今は「きっとこの経験にも意味があるんだろうな」と思えるようになった。
そう思えた瞬間、肩の力がふっと抜ける。

人生は、最初からうまくいくわけではない。

うまくいかなかったこと、悲しかったこと、あとから振り返ったときに「あれがあったから今がある」という経験を重ねていくことで変わっていく。

その積み重ねの中で、「自分が本当は何がしたい」か、「どう生きたいか」が明確になってくる。

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焦らなくていい。

自分の人生を楽しむ出典:stock.adobe.com

私は今、ようやく“自分の人生”を生きはじめている。
完璧でもないし、悩んだり落ち込むことも相変わらずだ。でも、自分の心がどう感じているかをちゃんと見つめながら生きると、そんな自分のこともポジティブに受け止められて、以前と物事の捉え方がガラリと変わったのを感じる。

「今日はこの空の色がきれいだな」
「この人と話せてよかったな」
そんな瞬間を積み重ねていくうちに、いつのまにか「これが私の人生なんだ」と自然に思えるようになってくる。

良い人生は、出来事の数や成果で決まるものじゃない。
うまくいかなかったことさえ、自分を形づくる大切な一部になる。

だから今、「自分のことがわからない」と感じている人がいたら、焦らなくていいと言いたい。
その感覚は、“本当の自分”へ戻る途中にいる証拠だから。

人生は、あとからちゃんと意味を見せてくれる。
そのとき、「ああ、あの時間も必要だったんだ」と思える日がきっと来る。

そう信じて、今日も自分のペースで歩いていけば、それでいい。

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著者

潜在意識インタビュアーkaho

潜在意識インタビュアーkaho

フリーライター歴13年。著名人から話題の人まで幅広い方々へのインタビューライターを中心に活動中。ヒプノセラピーを学び、潜在意識の中にある大切な情報を気づくことが人生を変化させることを知り、潜在意識インタビュアーとしての活動を2022年からスタート。

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