100%の幸せは怖い?
「100%幸せというのは怖いので、3%ほど不幸を残しておくのはダメですか?」。
あるとき、潜在意識インタビューを受けた方が私に質問した言葉。
この質問に私はこう答えた。
「そのマインドで生きていくと、不幸が97%占める人生になりますよ」。
質問した人は、私のその答えに納得できない顔をして黙っていた。
一度きりの人生をどんな人生にするかは自分次第。だけど、「この人生をどう生きたいか」と聞かれて、「不幸に生きたい」と思う人はいないはず。
とは言え、「100%幸せに生きる」のは怖いと言う人は少なくない。
善と悪。裏と表。明と暗。陰と陽。光と闇。
どちらかに偏った状態よりも、どちらも同じだけ感じたり経験するほうがバランスが取れているような気がして安心なのだと言う。
でも、そのバランスって本当に必要なのだろうか。
知らずに蓋をした部分を開く
潜在意識インタビュアーという肩書きについて、「どんなインタビューをするんですか?」と聞かれることはあまりない。
なんとなくイメージができるからなのか、それほど興味が沸くワードではないからなのか……。その理由はわからないけど、前のめりにこの肩書きについて質問をしてくる人は少ない。
私が知る限り、”潜在意識インタビュアー”という肩書きを名乗っている人は他にいないはず。
私がおこなっている潜在意識インタビューというのは、自分では気づいていないけど、今の生き方に良い意味でも悪い意味でも影響している潜在意識の中ある蓋をされた部分を引き出すもの。
自分のことほどわからないという話はよく聞くけど、人は生きていくために、「見て見ぬふり」を身につける。これが良い作用をするときもあれば、いつまでもトンネルから抜け出せない状態に陥る原因となってしまっていることもある。
無意識に蓋をして、そこにはないものとしてしまったものに自分だけで気づくのは難しい。
実はそこに、今の人生を大きく変えるスイッチがあるとしたら?
私は、そのスイッチをインタビューを通して一緒に見つけるという役割りをしている。
150%幸せでも良い
潜在意識インタビューを受けた人は、はじまる前と終わるときで別人のような顔になる。
大事に大事に抱えていたものが、実は自分を生きにくくしていた原因だったということに気づくことができるから。
「それを手放しましょう」
と言われても、これまで大事だと思って抱えてきたものを手放すにはかなりの勇気が必要だ。ただ、それを抱えていることに1番苦しんでいるのは自分だということを理解して手放したとき、人は一瞬で驚くほど顔が変わる。
不幸でいるより幸せになるほうがずっと簡単。
満たされない日々を送り続けるより、その原因を知り手放すことで満たされるのなら、行動するのみなのだけど……。人は、抜け出したいという気持ち以上に、今ある状況からの変化を恐れる。
「100%幸せというのは怖いので、3%ほど不幸を残しておくのはダメですか?」
そういうとき、保険をかけるようにこんな言葉を口にする。
ダメではないけど、そのマインドのままではこれまでと何も変わらない。
人は、100%幸せに生きて良いし、なんだったら150%幸せでも良い。
幸せになった分、不幸になったりはしない。反動が来るのでは? というその気持ちがそれを引き寄せてしまうだけで、「幸せに生きる!」と決断した人はそのまま突き進んで良い。
目の前に幸せがあるのに、そこにはない「その分不幸もくるのでは?」という考えは手放してみて。
受け取る準備さえできていれば、幸せは誰もが平等に受け取れるものだから。