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娘の未来のために。“親になったからこそ見える世界”の中で感じること

家族・人間関係

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2025.07.20

潜在意識インタビュアーkahoのコラム【良い人生は後から】 「良い花は後から」ということわざがあります。先に咲いた花よりも、後に咲いた花の方が美しいという意味を持つこの言葉。人生も同じだと思いませんか? 酸いも甘いも経験した40代頃からのほうが人生の豊かさを感じられるようになります。そんなことを意識しながら生きているkahoが日々思うことをお届けします。

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連載:潜在意識インタビュアーkahoのコラム【良い人生は後から】

42日間の夏休みがスタート!

夏休み出典:stock.adobe.com

娘の小学校生活最後の夏休みがスタートした。今年から夏休みが1週間長くなり、42日間の夏休みがスタート。

コロナ禍に入学をして、最初の数年はマスクをした状態で過ごした小学校生活。6年という期間は、数字で見ると長く感じるけど、実際は、いつも言っている通りあっという間だった。

小学校生活最後の夏休み、何か思い出になるようなことができるといいなと計画中だ。

我が家は、娘が産まれる前から夫婦共にフリーランス。時は、「保育園落ちた日本死ね!!!」の時代。夫婦共にフリーランスの我が家が、娘を0歳から保育所に入れるなんて夢のまた夢。

幼稚園に入園するまでは、取材現場に娘を連れていったり、寝ない娘をエルゴで背負いながら夜な夜な原稿を書いたり、夫婦で力を合わせて仕事と子育てをなんとか両立させてきた。

そんな生活を続けてきたので、長期休みに対してネガティブな感覚がない。

娘が0歳から4歳くらいまでの、仕事をするとき常に子どもが隣にいる状態に比べたら、自分のことはほとんどできる6年生が42日間夏休みで家にいることくらい、なんてことない。

夫は、「小学校を卒業するまでは、仕事より子育て優先!」宣言をしているので、娘の長期休暇に合わせて仕事を調整し、おそらく週の半分は、娘と区民プール通いをするはず。

夏休み2日目は参院選投票日

選挙出典:stock.adobe.com

我が家は、選挙の日は家族3人で投票に行く。娘は、投票会場でもらう風船が好きで、先月の都議会選挙のときも風船をもらってうれしそうだった。

私も、子どもの頃は、母に連れられて投票所に行った記憶がある。「また、ここにきた」。何をしに来ているのかわからないながらも、子どもの頃、母に連れられて行った投票所のことは、けっこう強いイメージで残っている。

子ども心に、区切られた机で母が小さな紙に何かを書き込み、椅子に座った人たちがこちらをじっと見ている中で投票箱にその紙を入れるこの場所は、なんだろうと思っていた。風船をもらった記憶はないのだけど。

先日、選挙特集をする朝の番組で、「子どもの頃、親と一緒に投票場に行ったことがある人は、大人になってから選挙に行く確率が高い」ということを言っていた。

一緒に見ていた夫が、「俺も、子どもの頃、親父とお袋の投票に着いて行って、帰りに外食したんだよ」と言った。

モーニング娘。が歌う、「投票行って外食するんだ」は、あるあるだ。我が家は、だいたい午前中に行くので、投票後はランチを食べに行く。

娘にとっては、「選挙の日は、3人で出かけて、風船をもらってお昼を外で食べる日」なんだそう。

最近は、学校の近くの選挙ポスターを見たり、街頭インタビューを聞いた感想を話してくれたりする。朝の番組で言っていた通り、娘はきっと、選挙権を持ったら張り切って投票に行くだろう。

「私もいつか、自分で選んだ人の名前を書いて、あの箱に紙を入れたい」と言っているから。

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親になったからこそ見える世界

娘と楽しく会話する母出典:stock.adobe.com

子どもができると、”親”という共通点があったからこそ出会えたなぁと思う出会いがある。

独身時代だったら、絶対に出会わなかっただろうなという人とも、”親”という共通点で出会ったり、仲良くなったりするのだから、人生って本当におもしろい。

”親”になるというのは、人生の中の大きなステージアップでもあるけど、同時に、自分という人間の可能性を広げてくれるきっかけになるとも思う。

食わず嫌いではないけど、「なかなかそちらに目を向けることはなかったわ」という方向に視線を合わせたり、興味を持たせてくれたり、むしろ行かなくてはいけないような状況になることが多いからだ。

似たような趣味、趣向を持つコミュニティから1歩出て、全く違ったコミュニティに足を踏み入れると、新しい発見がたくさんある。

いろんな人がいて当たり前なのだけど、親になり広がった世界で出会った人の中に、「選挙に行ったことがない。今後も行くことはない」と言いきった人がいた。

その人も、同じ年の子を持つ母だった。

選挙に行く、行かないは、その人が決めることだ。聞けば納得の理由があるのかもしれない。(聞く気にもなれなかったが)。

ただ、人の親になった以上、行く、行かないは別として、「行かない」と断言するのは好ましくない言動だなと感じた。

子どもたちが、これから育っていく環境をより良くするために、与えられた権利を使ってその代表を選べるというのに、その権利を放棄して、子どもを育てていくなんて……。

きっと、その人の子どもは、「子どもの頃、親について投票所に行った」という思い出を持たず育っていく。

18歳になり、選挙権を持ったとき、その権利をどんな風に使うかを、自分なりに知って、行動に移せるような大人に育ってくれたらいいなと、他人事ながら願ってしまう。

“親になったからこそ見える世界”の中で、私は、娘と一緒に過ごす時間も、選挙の日の風船も、どれも人生の大切な“点”として、大切にしていきたいと思っている。

その点が、やがて未来で“線”になると信じて。

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著者

潜在意識インタビュアーkaho

潜在意識インタビュアーkaho

フリーライター歴13年。著名人から話題の人まで幅広い方々へのインタビューライターを中心に活動中。ヒプノセラピーを学び、潜在意識の中にある大切な情報を気づくことが人生を変化させることを知り、潜在意識インタビュアーとしての活動を2022年からスタート。

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