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子どもが不登校に。どんな対応が子どもにとって正解? #小田桐あさぎのアラフォー人生お悩み相談

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連載:小田桐あさぎの 揺れる惑う悩めるアラフォー 人生お悩み相談

小田桐あさぎさんからアドバイス:「良い人生ってどんな人生」かを話し合っては?

親子3人で毎日、葛藤しながらも自分の時間と労力を使って毎日話し合いをするというのは、なかなかできることではありません。

相談者様も、旦那様も、息子さんをとても大切に育てられてることが伝わり、胸が熱くなりました。
そして、その愛情が伝わるからこそ、息子さんも学校は嫌だけど、せめて午前中は頑張って行こう、と思えているのだろうなと感じました。親としての姿勢も、それを受け止める息子さんの姿も、本当に尊敬します。

学校は行ったほうがいい、それは誰のモノサシ?

さて、学校に行ったほうが良いのか?ということに関してですが、これは「息子さん自身がどんな人生を送りたいか?」によって、正解は異なるかと思います。

旦那様や先生方、周りのお母様たちが想定されている「良い人生」というのはおそらく、社会的地位がありながらも、それなりに高収入を得られるような職業のことなのだと思います。

こういった職業、例えば会社員、士業、公務員などに就きたいのであれば、やはり学校には行っておいた方がいいと思います。なぜならこういった職業は、勉強はもとより、周囲と連携しながら決められたルールの中で職務を全うするという技能がとても重要になりますので、その訓練をするために日本の学校という組織はピッタリだからです。

息子さんは、ご自分でやりたいことは決まっているのでしょうか?

もしも決まっていて、学校に行く代わりにそれに関することに取り組みたい、ということであれば、私は「学校に行かない」という選択を止める理由は特にないように思います。

それがゲームであっても、自分が人生で取り組みたいことにちゃんと繋がっているのであれば良いと思うのです。
しかし、特に面白くもないけどとりあえず暇つぶしでゲーム、みたいな感じであれば、自分の人生に真剣に向き合い、色々な経験にふれ、本当にやりたいことを探す必要があると思います。

そして、もしも「まだやりたいことは決まらない(もしくは何もない)が、とにかく学校には行きたくない」ということであれば、まずはこの世は資本主義であることを伝えてみてください。どんな職業に就くとしても、それなりの報酬を得ようと思ったら、それなりの訓練や勉強はかならず必要になること、そしてその訓練に自分一人で取り組めるほど、人間は強くないことなどを伝えてみるのが良いのではないでしょうか。

たまたま行っている学校に合わなかっただけ。他の選択肢は無限にある

なお、わたし個人の意見としては、日本の教育というのは基本的に自分の子どもを「雇われ」の仕事に就けたい場合にとても有効だが、そうではない場合はあまり意味がないと思っています。

なので自分の子どもを通わせる気にはならず、先月、中東に家族で教育移住をしてしまいました。
海外の学校はびっくりするほど日本の学校と異なるところが多いですよ。今目の前にある学校だけが正解じゃないかもしれません。

また日本でも、不登校の子どもが通って自由にカリキュラムを組んだり、オンラインで学べるような学校も増えています。
つい最近も、N高校というオンラインの高校から4名が東大に合格したというニュースが流れていました。
学区内に住んでいるから、という理由だけで通っている公立の学校が合わないなら、他のところに行ってみるのも手です。

日本国内にも、世界にも、様々な選択肢もあると思いますので、もしご興味があればぜひ調べてみてください。
家族の皆様にとって、一番良い選択肢が選べますように。

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著者

小田桐あさぎ

小田桐あさぎ

出会って2週間で結婚。第一子の妊娠中にブログを開設。独自論が好評を博し月間30万PVの人気ブログへ。自分らしい魅力を開花するスクールは4年間で400名以上の女性が受講。「VERY」など女性向けメディア掲載歴も多数。著書に「私、ちゃんとしなきゃから卒業する本」「嫌なこと全部やめたらすごかった」がある。

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