相談:思春期の息子が友人とトラブル中? 接し方がわからない…。
(40歳 さくら 群馬県)
普段から口数の少ない息子(小6)。最近、仲の良かった友だちとトラブル中のようで、元気がありません。親としてどう接したらいいでしょうか?夫は「ほっとけ」としか言いません。
市井紗耶香さんからの回答は……!
お子さんが何かトラブルを抱えて悩んでいるようであればまずは、お子さんに寄り添ってあげてください。
「何があったの?」と根掘り葉掘り聞こうとはせず、お子さんのタイミングを待ってあげてください。
2,3日過ぎれば、ポツポツと話してくれる場合があります。
話したそうにしていたら、その時は家事を一旦止めて、じっくり向き合ってあげてください。
いつでも近くにいて、あなたの話を聞くよ!という姿勢をみせてあげるだけで、子どもは安心するかと思います。
小学生の高学年になると、保護者の目がなかなか届かなくなります。
また、高学年は意思がはっきりし、反抗期も出てきます。
精神的にも肉体的にも成長し、一人ひとり個性も豊かになってくる時期だからこそ、ストレスを抱えやすく、友だちとトラブルになることも……。
私たちが子どもの頃と比べて、スマホグループの仲間はずれや、オンラインゲームの話題など、言い出したらキリがないくらい悩みの種は増えているような気がします。
大人であれば、色々な人がいるから…と、ある程度は自己防衛、感情を割り切って生活できますが、子どもたちにとっては学校生活がすべて。
親の言うことより、友達からの影響を受けやすくなります。
友だちの付き合い方について“家族ルール”を作っておけば、安心!
気をつけて見守っていきたいことは、友達同士でのお金の貸し借りや、物のやり取りです。
日頃からお金は貸さない、借りない、一緒にお菓子を買いにいく場合は前もっていくらまで…と金額を設定していくなど親子間でルールを話し合うのも良いと思います。
一方、お友だちがお金を持ってこなかった場合はよほどのことがない限り、自分もお金を使わない。
食べられる分だけのお菓子を家から持参する、水筒を持たせる、などいくつか工夫をしてみるのも良いですね。
物のやり取りも同じです。
良かれと思ってなんでもかんでもあげるのもトラブルの原因に…。
大切な友達になにかプレゼントをするときは、誕生日など特別な日だけにするよう促しておくことも大事です。
さまざまなトラブルを防止するため、保護者同士のつながりを持つことも大切!
高学年に進むにつれて、共働き家庭も増えます。
低学年の頃につながっていたママともクラスが変わり、疎遠に…なんてこともしばしば。
しかし、「もう高学年だし親が介入しなくても大丈夫」ではなく、保護者同士のつながりを持っておくことでトラブルを最小限に、かつ、いざとなったらすぐに駆けつけることができることも安心につながります。
保護者が子どもの悩みを少しでも理解しておくことで、解決の糸口が早く見つかると思います。
注意しながら温かい目で見守ってあげてくださいね。
Text by Nana Yasuda
Photos by Azusa Hasegawa
Hair&make-up by Manami Takenaka
costume FRAY I.D